秋田駒ヶ岳に登った後、角館に寄ってみました。
角館の町並みは、江戸時代、秋田を治めた佐竹氏の家臣、芦名氏によって作られたもので、「みちのくの小京都」などと呼ばれますが、広い通り、漆黒の壁板、枝垂れ桜の巨木など、京都とはまた一味違った魅力があります。
昨春にも訪れましたが、その時は早朝でまだどこも開いておらず、何も観なかったので、今回は公開されている武家屋敷をいくつか覗いてみました。
角館には、小田野家、河原田家、岩橋家、青柳家、石黒家など、多くの武家屋敷が残っていますが、うち、いくつかの武家屋敷は無料公開されています。
武家屋敷というと、屋敷があり、庭があり、昔の暮らしの展示がありと、どこへ行っても似たようなもので、よほど珍しいものでもない限り、お金を払ってまで観たいとは思わないものですが、無料ならば気軽に見学できていいですね。
ただ、実際に無料公開されている武家屋敷を観てみると、建物を外から観たり、庭を眺めたりできるだけで、歴史や文化を知るといった意味ではちょっと物足りなさも感じてきたので、有料(\500)の青柳家も見学してみました。
この青柳家は敷地がかなり広く、武家の生活様式や調度品などが見られるだけでなく、
様々なテーマの資料館に、伝統工芸品の販売店、喫茶・食事処、土産物店などもあり、ちょっとしたテーマパークのような充実度でした。
これは有料の価値があります。
町歩きのあいまには秋田名産、比内地鶏の親子丼をいただきました。
また、お土産には「生もろこし」という小豆の粉を固めた落雁のようなお菓子を買いました。
「生もろこし」は「もろこし」の乾燥させていないタイプですが、ややしっとりとしていてほろほろと崩れる食感と、優しい甘味がお茶うけにぴったりです。
と、まぁ、これくらいしか回れていないのですが、角館には武家屋敷の他にも、いろいろと見るところもありますし、美味しいものや伝統工芸品などもありますので、桜や紅葉の時期でなくても結構楽しめそうです。
むしろ、そういう時期を外した方がゆっくり落ち着いて散策できるのでいいのではないでしょうか。