士官 Big Mac▶破滅喘鳴▷ ▷〆 山下拓也
春会期に続き再訪となった宇野。
船の時間までの間に春会期に観そびれた作品を観賞して、直島に向かいます。
高速船で20分で直島の本村港に到着。
直島は3年前に訪れて以来の再訪になります。
その当時と展示されているアート作品にほとんど違いはないのですが、「ラ・マルせとうち」に乗ることを優先したので、こちらになってしまいました。
南寺/バック・サイド・オブ・ザ・ムーン ジェームズ・タレル
本村港周辺では直島「家プロジェクト」が展開されています。
事前予約が必要な「きんざ」以外は3年前に観ていますが、「南寺」をもう一度観てみたかったので、とりあえず整理券をもらいに行きました。
「南寺」は15分ごとの入れ替え制となっていますが、やはりかなり人気のようで90分後の整理券を手渡されました。
直島の家プロジェクトを巡る際には、まず「南寺」の整理券をもらってから、待ち時間に他の作品を巡るのが良いかと思います。
直島ホール 三分一博志
「南寺」の待ち時間の間、周辺のアートを鑑賞。
前回訪問時にはなかった直島ホールと、家プロジェクト数件を回りました。
直島ホールは地域住民のため多目的施設として建設されたもので、周辺の風、水、太陽の動きなどを綿密に調査した上で、自然の力を活かした空調を取り入れるなど、直島の環境に最適な建築として設計されているそうです。
大きな板張りの屋根は入母屋造りで寺社建築のような品格があり、夏の強い日差しを浴びても、その大きな屋根に覆われた屋内はとても涼し気に見えます。
中に入ってみると、木陰に入ったような涼しさ。
檜の香り溢れる広々とした空間で、ちょっと上がって昼寝したくなる気持ちよさです。
中途半端に時間を余したので、直島バーガーをテイクアウトし、南寺の隣の公園で一休み。
直島バーガーは直島に水揚げされるハマチのフライがサンドされたハンバーガー。
おいしかったですが、ハマチのフライが思っていたよりも薄くてハマチの肉感が感じられなかったのがちょっと残念でした。
赤かぼちゃ 草間彌生
「南寺」を見た後は、ベネッセアートパークのアートツアーに行ければと思っていたのですが、バスの時刻がかみ合わず断念。
バスに乗って宮浦港へ向かうことにしました。
前回訪問時、港に着いてすぐ地中美術館行きのバスに乗ったため、宮浦港周辺のアート作品は初見。
「赤かぼちゃ」はベネッセハウスのビーチにある黄色いかぼちゃ「南瓜」とは趣が異なるデザインでてんとう虫っぽさも感じられます。
中にも入れます。
「赤かぼちゃ」はバスのデザインにも取り入れられています。
(「南瓜」バージョンのバスもありました。)
こういうところまでとことんアート化する徹底ぶり。
大きな美術館から小さな作品まで様々なアートがあり、それらを取り巻く環境や演出も含め、直島は最も完成されたアートの島ですね。
Bunraku Puppet ジョゼ・デ・ギマランイス
「直島女文楽」に着想を得た作品...だそうです。
直島パヴィリオン 藤本壮介
遠くに見える島が海水面から浮き上がって見える浮島現象をイメージした作品。
これらの作品は夜にはまた違った表情を見せるようなので、その対比を楽しむのもおもしろそうです。
直島銭湯「I ♥湯」 大竹伸朗
奇抜なデザインの銭湯。
あいにく着替えを持ってきていなかったので入りませんでしたが、単なる作品ではなく、銭湯としても営業中で中もアート化されているそうです。
歴代町長に現町長を表敬訪問してもらう 丹羽良徳
(宮浦ギャラリー六区 建築:西沢大良)
元々パチンコ店だった建物の中では、春・夏・秋と会期ごとに異なる作品が展開されます。
夏は霊媒師や霊能者を介して歴代町長を呼び出して話を聞くという映像作品。
霊とアート、異質なようで通じるものも感じる取り合わせです。
海の記憶 内田晴之
宮浦周辺のアート作品を見た後、フェリーで再び宇野へ。
最後にもう一つ観ていなかった作品を観て帰路につきました。
直島から宇野へ戻るフェリーでは、乗る前にアンケート用紙が渡され、回答すると宇野港でクリアファイルをいただけました。
特にグッズなどは買わなかったので、芸術祭のいい記念品になりました。
”山の日”に海を渡って島アートめぐり。
夏は海が最も輝く季節。
青い空に青い海。島を訪れるならやっぱりこの季節ですかね。
観賞するアートの数や移動を控えめにして回っても、やはり暑くて大変でしたが、光をたくさん浴びてリフレッシュできたような気がします。