瀬戸内国際芸術祭2016、夏会期のアートめぐり2日目。
岡山から宇野に向かうのに、観光列車「ラ・マル・ド・ボァ ~ラ・マルせとうち~」に乗ってみました。
全席指定とのことでしたが、夏休みで、祝日で、芸術祭期間中であるにもかかわらず、3日前でも予約できました。
乗ってみると、いくらか空席がありましたので、意外に簡単に乗れるようです。
座席はこんな感じです。
通路を挟んで片側が2列のリクライニングシート席、
片側が外向きのカウンター席になっています。
カウンター席の上には沿線や芸術祭に関する書籍が並ぶ本棚があり、自由に閲覧することができます。
やはりカウンター席の方が人気のようですね。
リクライニングシート席の方にはけっこう空席があったのですが、カウンター席はほぼ埋まっていました。
また、1両目の先頭と2両目の最後尾には自転車をそのまま載せられるサイクルスペースがあり、
2両目の先頭にはドリンクやグッズを販売するサービスコーナーがあります。
車内を探索したり、写真を撮ったりしているうちに発車時刻の10時11分となり、ホームに設置された「八点鐘」が鳴ります。
この「八点鐘」は船乗りが時を告げるための鐘で、航海の安全を願った鐘でもあるそうです。
「ラ・マル・ド・ボァ ~ラ・マルせとうち~」は瀬戸内の島旅へと誘う列車でもありますので、この八点鐘の合図で出発するのだそうです。
出発すると、おしぼりが配られ、希望に応じて、グリーン券への記念のスタンプの押印や、インスタントカメラでの記念写真の撮影もしてもらえます(自前のカメラやスマホでの撮影にも応じてもらえます)。
座席には瀬戸内のマップやフリーWi-Fiの説明書などとともにサービスコーナーでの取扱商品のメニューが置かれていました。
その中で気になったのは帆布やデニム製のグッズ。
しばし考えた上で、手ごろな値段で一番使えそうな"La Malle de Bois"のロゴ入りの倉敷帆布製のブックカバーを記念に買いました。
しっかりした作りで、だんだんと手に馴染んでくるとともに、味わいも出てくるような感じがいいですね。
早速使っています。
そうこうしているうちに、列車は順調に目的地へと近づき、途中、田んぼアートがあるとのことで、一時停車。
(小さくて色あせていて思っていたよりもしょぼいもので、社内の反応は「・・・。」でしたが...)
JR宇野みなと線アートプロジェクト エステル・ストッカー
そして、次は八浜駅に一時停車。
こちらは"La Malle de Bois"とともにJR宇野みなと線の4駅をアート化するプロジェクトでアート化された駅で、瀬戸内国際芸術祭のアート作品にも含まれています。
この八浜駅と宇野駅はアート化が完了しており、残りの2駅はただいま絶賛アート化中だそうです。
ここでは、5分間列車から降りてアート観賞や写真撮影などができます。
白と黒の格子柄の駅舎とホーム。
ゴミ箱は"La Malle de Bois"デザインです。
"La Malle de Bois"はフランス語で、日本語に訳すと"木製の旅行鞄(トランク)”だそうです。
改めて車両の側面を見ると、窓やドアがトランクの形に縁どられいて洒落ています。
終点の宇野駅には11時10分に到着。
改札の前では駅員さんたちが旗を振ってお出迎え。
最初から最後まで、乗客を楽しませる様々な演出があり、退屈する暇もなく、あっという間の1時間の電車旅でした。
乗車券にグリーン券(770円)を足せば乗れますので、宇野港経由で直島や豊島にアート観賞に向かわれる際にオススメです。