松本散策 (2) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

松本城を観た後、ほど近いところにある旧開智学校校舎にも寄ってみました。

 

 

 

開智学校は、江戸時代の松本藩校の流れを受け継いで開校した学校で、明治9年に完成したこの校舎は重要文化財に指定されています。

 

当時は女鳥羽川という川のほとりにあったそうですが、昭和38年に現在の場所に移築されたそうです。

 

 

 

地元の大工の棟梁が東京や横浜で見た洋風建築を参考に建築した和風と洋風の混ざり合った擬洋風建築とのことですが、様々な意匠が施された白亜の校舎は、当時の人々の目にはかなり開明的な建物に映ったことと思います。

 

 

 

内部は長い廊下が貫かれており、両側の各部屋が展示室になっています。

 

 

 

旧開智学校校舎は松本市立博物館分館ともなっており、開智学校時代の資料なども含め、教育に関する資料や建築に関する資料が数多く展示されていました。

 

特に教育に関する展示は、教科書や教材から課外授業などの様子も窺えて、とても興味深いものでした。

 

 

 

校舎の内部には廃仏毀釈で廃寺となった寺の部材も使われており、2階講堂の丸柱や、

 

 

 

廻り階段の丸柱には全久院の部材が、

 

 

 

8箇所ある桟唐戸の彫刻の一部には浄林寺にあった彫刻がそのまま使用されているそうです。

 

 

 

旧開智学校校舎の隣には旧司祭館という洋館もありました。

 

松本カトリック教会にあったれっきとした洋館で、街路拡張計画によって取り壊し予定だったものを文化財保護のためこちらに移築してきたそうです。

 

 

 

なお、旧開智学校校舎の隣には現役の開智小学校があり、その校舎こんな感じでした。

 

八角の塔など、どことなく旧開智小学校のモチーフを受け継いだデザインですね。

 

 

旧開始学校校舎を見た後は、そばを食べ、お土産を買い、帰路につきました。

 

梅雨終盤で雨も心配していたのですが、いつのまにか東海地方あたりまで梅雨明けが発表されていたようで、ここ信州でも夜に少し降った程度で概ね天候に恵まれ、よい旅になりました。