松本散策 (1) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

夏の信州の旅、最後に松本を少し散策。

 

ここ数年、現存十二天守にこだわって城めぐりをしており、全制覇まであと2つとなりました。

 

そんな中、ここ国宝松本城は訪問済みではありましたが、前回訪れたのはもう二十年近く前なので、改めて観てみようと訪れました。

 

 

 

松本城には元々、外堀に面した大手門、太鼓門、内堀に面した黒門という3つの枡形門があったそうですが、大手門は失われていますので、まずは太鼓門から中に入ります。

 

 

 

一の門(櫓門)と二の門(高麗門)で枡形を構成しています。

 

前に来た時にはありませんでしたが、その後復元されたようです。

 

 

 

太鼓門をくぐると二の丸で、二の丸御殿跡を横目に見ながら内堀に沿って左に進むと、内堀に面して黒門があります。

 

 

 

ここからは有料エリアで、枡形の中で観覧料610円を支払って中へ。

 

 

 

早速、本丸御殿跡の広場を挟んで松本城天守と正対します。

 

五層六階の大天守、向かって右側に乾小天守、天守と乾小天守をつなぐ渡櫓、左側には辰巳附櫓、その前に月見櫓という連結複合式の天守です。

 

 

 

渡櫓から天守に入り、一階、二階では渡櫓を介して大天守と乾小天守を行き来し、大天守の三階、四階、五階、六階と登って行きます。

 

現存天守特有の急な階段の連続で、最も急な階段は四階から五階の階段で61度あるそうです。

 

 

 

各階はそれぞれ用途に応じた造りになっています。

 

四階は城主の御座所ということで天井が高くかなり広々としています。

 

 

 

最上階の六階。

 

高欄もなく、窓も少ない実戦型の天守の最上階です。

 

 

 

晴れていれば西側には北アルプスの山々が見えるはずですが、この日は雲が多く山麓しか見えませんでした。

 

 

 

下りは最後、辰巳附櫓と月見櫓を経て出口へ。

 

月見櫓は江戸時代、三代将軍家光を迎えるために増築されたそうで、開口部が多く、高欄も設けられています。

 

 

 

実戦型の天守に平和な趣の月見櫓。

 

外から見ると取って付けられた感じがよくわかります。

 

ただ、それほど浮いた感じはなく、ややもすると重苦しいだけに感じられる天守のいいアクセントになっているようにも思えます。

 

 

 

一方、大天守と乾小天守を切り抜いてみると、漆黒の壁に油断なく備えられた狭間と石落とし。

 

完全に戦闘態勢です。

 

 

 

遠目に斜めに見た天守。

 

この角度から見る天守は全体の調和がとれていて美しいです。

 

 

 

松本城の観覧券は、松本市立博物館との共通券になっています。

 

松本城や松本の町の歴史についていろいろ知ることのできる施設なのですが、城は見ても、こちらは見ない人がほとんどのようです。

 

 

 

最後に内堀に沿ってぐるっと。

 

天守と内堀に映る逆さ天守。

 

内堀は天守の周りが特に広く、堀というより池といった方がいいくらいですが、これは鉄砲戦に備えてのものなのだそうです。

 

 

 

埋の橋と松本城。

 

これも漆黒の城に対していい差し色になっています。

 

昔はこの橋を渡っていましたが、今は渡れないようです。

 

 

 

掘の一角には蓮の花が咲いていました。

 

 

 

とてもきれいです。

 

 

 

いろんなアングルから天守を見ましたが、やはりこのアングルが一番ですね。

 

もっと晴れていれば、左奥に北アルプスの山々が見えてさらにいいのでしょうが、これでも十分カッコいいです。

 

(2) へ続く...