仙丈ヶ岳散策 (1) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

海の日に山に登ってきました。

 

今回は信州まで遠征し、目指すは南アルプスの仙丈ヶ岳(3033m)です。

 

3000m峰でありながら無理なく日帰り登山が可能という手軽さに魅かれてここにしました。

 

 

 

仙丈ヶ岳への登山口は南アルプス林道の長野県と山梨県の県境にある北沢峠ですが、一般車は入れませんので、長野県からは麓の仙流荘から南アルプス林道バスに乗って行くことになります。

 

ただ、本数は限られており、日帰りの予定であれば、行きが仙流荘6:05発、北沢峠7:00着、帰りが北沢峠16:00発、仙流荘16:45着の一択になるかと思います。

 

その1便が満員でもし乗れなかったら...という心配もしていたのですが、車庫を見ると小型ながらもバスがずらりとスタンバイ。

 

定刻の6時5分になる前から列をなす登山客を詰め込んでは次から次へと発車していくので、よっぽどのことがなければ取り残されてしまうことはなさそうです。

 

 

 

定刻少し前のバスに乗り、途中、バスの運転手さんが周囲の景観などをガイドしてくれたりしながら、走ること1時間弱。

 

標高2000m余りの北沢峠に到着。

 

ここには、山梨県側からもバスが到着し、また、いくつかの山荘、トイレ、今年完成したという真新しい休憩所など、施設も充実。

 

安心して登山に臨めます。

 

 

 

準備をして早速仙丈ヶ岳に向けて出発。

 

長野県と山梨県の県境に沿って山頂を目指します。

 

 

 

歩き始めていきなり顔を出していたのはギンリョウソウ。

 

不思議な植物です。

 

 

 

登山口から五合目(大滝頭)までは深い森の中を進みます。

 

まだ朝早いので涼しくて気持ちいいです。

 

 

 

あまり花は見かけませんでしたが、五合目の手前にはマルバダケブキの群落が見られました。

 

 

 

快適な山歩きでコースタイムを大幅に上回る1時間20分で五合目に到着。

 

ちょっと張り切り過ぎ、オーバーペースの予感。

 

 

 

五合目を過ぎてしばらく進むと、森林限界となり、視界が開けてきます。

 

 

 

六合目。

 

振り返れば周囲の山々も見えてきました。

 

左から甲斐駒ヶ岳(2967m)、アサヨ峰(2799m)、鳳凰三山(2840m)。

 

 

 

花も少しずつ増えてきました

 

こちらは、たぶん、ウラジロナナカマド。

 

 

 

ハクサンフウロ。

 

 

 

ゴゼンタチバナ。

 

 

 

小仙丈ヶ岳(2864m)に到着。

 

ここまで累計で2時間45分。案の定ペースが落ちてきました。

 

早めにエネルギーとアミノ酸を補給しておきます。

 

ここまで来ると周囲の山々と肩を並べるくらいの標高となり、眺望も抜群。

 

甲斐駒ヶ岳とその左に鋸岳(2685m)。

 

 

 

そして、右の方へ目を移すと、右に間ノ岳(3189m)、真ん中に北岳(3193m)、そして左奥にうっすらと富士山(3776m)。

 

日本の標高の高い山、ナンバーワン、ツー、スリーが一目で観れるこの僥倖。

 

いい日にこれてよかったです。

 

 

 

目指す山頂方向を見ると、いよいよ山頂と小仙丈カール、大仙丈カールが見えてきました。

 

 

 

大きなカールを抱え込むようなやや丸みを帯びたどっしりとした山容。

 

淡い緑と濃い緑が彩を添えるその姿はとても美しく、人を寄せ付けない威厳を持ちながらも、優し気な印象を与えます。

 

そういう姿が「南アルプスの女王」と呼ばれれる所以でしょうか。

 

こういう山、とても好きです。

 

 

 

小仙丈ヶ岳から頂上まではまだ1時間以上掛かります。

 

気持ちのいい稜線歩きではありますが、空気が薄くなってきたせいでしょうか、それとも寝不足でしょうか、頭も少しクラクラしてきたので、ゆっくり登ります。

 

 

 

ハクサンシャクナゲ。

 

 

 

ハイマツ。

 

 

 

仙丈小屋分岐に到着。

 

左へ行けば山頂、右へ行けば藪沢カールの下を巻いて仙丈小屋です。

 

 

 

山頂が間近に見えてきました。

 

その下が藪沢カールです。

 

 

 

タカネツメクサ。

 

 

 

イワツメグサ。

 

さて、いよいよ山頂です。

 

(2) へ続く...