一度観てみたかった、東福寺の方丈庭園、八相の庭。
昭和を代表する庭園家、重森三玲の代表作のひとつです。
巨石を大胆に配した力強い石組み、苔地、敷石、サツキの刈り込みに見られるモダンなデザインなど、中世の禅宗庭園とは趣の異なる近代的な枯山水の庭園ではありますが、眺めているうちにその配置やデザインの意味について考えさせられてしまうところは、やはり禅宗庭園ということなのでしょうね。
サツキが見頃を過ぎ、苔の緑もまだこれからというところで、何とも中途半端な時期に訪れてしまった感はありますが、紅葉の時期とは違って人も少なく、落ち着いた雰囲気でゆっくりと心静かに観賞することができました。
重森三玲作庭の庭園は、他にも有名なところがいくつもありますが、松尾大社や重森三玲美術館(重森三玲邸書院・庭園)は一度観てみたいですね。