
早朝の高知城を散策した後、高知から西へ。
途中、須崎の道の駅で、カツオのたたきの実演販売をやっているのを見て、そういえば、高知で食べてなかったことを思い出し、一皿いただきました。
近所のスーパーでもたまに買いますが、さすが本場は違いますね。
風味から食感から別の魚かと思うくらいに差があります。

須崎からは国道197号線をさらに西へ。
途中、1つくらい沈下橋を見てみたかったので、ちょっと脇道にそれて、四万十川最上流にある沈下橋、高樋橋を見に行きました。
最上流ということでかなり小さいですが、なかなか雰囲気のいい橋です。
水もきれいですねぇ。

この奥四万十エリアでは、奥四万十博が開かれており、様々なイベントが行われていた...ようでした。
博覧会と言っても、観光キャンペーンみたいなもののようですね。

沈下橋を見た後は、再び、197号線に戻り、津野町から国道439号線へ。
酷道439号線、アゲインです。
とは言うものの、このあたりは、奥祖谷のように酷な道ではありませんでした。
酷だったのは、それからさらに県道へと分岐したあとで、ところどころで対向車とすれ違いながら細い山道をひたすら登って行きます。

登って登ってたどり着いた山の尾根は、高知県と愛媛県にまたがる四国カルストの天狗高原。
天狗荘の側のカルスト学習館というところでマップをもらい、少し西に車を走らせたところにある駐車場からカルストの中を散策してみました。

地表に露出した石灰岩が林立するこの地形は、カレンフェルトと呼ばれそうです。

石灰岩の表面には溶食によって刻まれた溝が多数みられます。

一部のエリアは、少し前に野焼きが行われたようで、茶褐色の地表に石灰岩というちょっと珍しい風景が広がっていました。

すり鉢状に凹んだドリーネ群も見られました。
ドリーネの下には鍾乳洞がある可能性がありますが、四国カルストでは鍾乳洞は見つかっていないそうです。

さらに車で西に進むと、姫鶴平という広大な草原に出ます。
このあたりは牧草地になっており、牛が放牧されていました。
のどかな風景です。

姫鶴平にはキャンプ場もあるようですが、夏などは気持ちいいでしょうね。
四国カルストはこの先、大野ヶ原まで東西約25kmにわたって続きますが、そこまでは行かず、姫鶴平の先の地芳峠から南へ下り、梼原へ。

梼原の町の中心部に差し掛かろうというあたりにひときわ目を引く屋根付きの橋が現れました。

この橋は三嶋神社の参道になっているようです。

梼原は坂本龍馬が澤村惣之丞と共に脱藩した際に通った町で、梼原から韮ヶ峠を越えて伊予へと向かったそうです。
この三島神社にも神社を横切るように坂本龍馬脱藩の道とされる道が続いていました。

維新の門と名付けられた場所には坂本龍馬や澤村惣之丞の他、龍馬らの脱藩を韮ヶ峠まで案内して手助けした那須俊平・信吾父子ら梼原ゆかりの八人の志士の群像が建てられていました。
脱藩の道は事前に申し込めば地元ガイドの案内付きで歩くこともできるそうです。
龍馬ゆかりの地めぐりということで、高知市内を回る人は多いと思いますが、梼原の脱藩の道めぐりはその上級編という感じですね。