
中津万象園を観た後、釜あげうどんを食べ、丸亀城へ。
丸亀城は「石の城」と呼ばれるとおり、大手門の正面の通りから見上げると、まず、高さ60mという高い石垣に圧倒されます。

丸亀城の大手門は城外側の二の門と、城内側の一の門で枡形を構成しています。

京極家の紋幕が掛けられた二の門は高麗門、一の門は重厚な櫓門です。

城内に入り、見返り坂という急坂を登っていくと、三の丸下の石垣が間近に迫ってきます。
新緑がまぶしいです。

そして、三の丸から坂を登りながらクランクを通過すると二の丸。

二の丸からさらにクランクを通過すると本丸です。

本丸、南側から見た天守。
1660年完成、三層三階の現存木造天守です。

西側から見た天守。
小ぶりで意匠も控えめな印象です。

二の丸に下りて、正面から仰ぎ見た天守。
石落としや鉄砲狭間が見られます。

よく見ると鉄砲狭間に□と△があったり、高さが違っていたりして面白いです。

丸亀城は、石垣がかなり高いので、天守に限らず、見晴らしがとてもいいです。

北には瀬戸大橋が一望できますし、東側には讃岐富士もきれいに見えます。

天守や眺望もいいのですが、これだけ立派な石垣を持つ城ですから、石垣をじっくりと観察するのも面白いです。
二の丸や三の丸を回ってみると、”田”という刻印、

石を割った矢穴の跡、

継ぎ足した痕跡などが見つかりました。

また、丸亀城の石垣のほとんどは打ち込みハギですが、大手枡形などでは切り込みハギが見られ、搦手側、月見櫓跡の下などではこのような野面積みも見られます。

改めて、内堀の外から見た丸亀城。
やはり高いです。
天守は小ぶりですが、それがかえって遠近法的な効果を生み出して威厳を増しているような気がします。
夕日に照らされ赤く染まる天守と石垣というのもきれいなのでしょうね。