
讃岐富士に登った後、丸亀市内を散策。
第一目的は丸亀城ですが、その前にその丸亀藩の京極家二代藩主、京極高豊が築庭した大名庭園、中津万象園へ。

中津万象園は、京極氏の先祖が治めた近江の琵琶湖を模した池を中心に置き、池の中に近江八景になぞらえた八つの島を配した池泉回遊式の庭園で、

庭園内には近江から持ち込んだ松を300年かけて傘型に仕立て上げた「千代の傘松」や、

現存最古の煎茶席という「観潮楼」などがあり、

ちょうど、躑躅や黄菖蒲が見頃でした。

睡蓮も咲き始めていました。

私が訪れた時はまだ朝早いこともあってか、見学者もまばらで、

鴨や鷺がのんびりと庭を楽しんでいました。

中津万象園は、庭園の敷地内に丸亀美術館を有しており、「ひいな館」、「陶器館」には、地元出身の彫刻家の作品や、古代オリエントの陶器などが展示されていました。

また、別料金が必要ですが、「絵画館」ではミレーやコローの絵が観られるそうです。
この中津万象園は廃藩後、荒廃していたそうですが、近年ここを買い取った所有者らの手によって復元され、栗林公園と並んで香川県を代表する庭園になったとのこと。
よく手入れが行き届いており、美しくとても心地のよい庭園です。
丸亀城から歩いて行くにはちょっと遠いところにありますが、あわせて観るべきかと思います。