
九州に行く用事があったので、ついでに四国をさらっと横断してきました。
夜が明ける前に出発し、瀬戸大橋を渡って四国入り。
早朝から開いているうどん店で軽くうどんをすすってから、まずは、ずっと気になっていた讃岐富士へ。

讃岐富士には3つの登山口があるようですが、最もポピュラーな飯野町登山口から登ってみました。

最初、少し急ですが、すぐによく整備され、幅が広く、緩やかな坂道に出ます。
三合目の分岐から直登コースとぐるぐると渦巻き状に巻いていくコースに分かれますが、巻いていくコースの場合、終始このような緩やかな坂道が続き、とても楽に登れます。

登っていくと、ところどころ、眺望の開けたところがあり、讃岐平野の景色が360°が楽しめます。

こうして山の上から見ると、ため池の多さがよくわかります。

南西方向の眺め。
土器川が流れる讃岐平野(丸亀平野)の向こう、左手に見える山は象頭山で、その左端あたりの中腹あたりに金毘羅宮があります。

北方向の眺め。
瀬戸大橋が見えます。

北西方向には丸亀城も見えます。

こうして景色を楽しみながら登っていくと、あっという間に頂上に到着。
標高は422m。登山口からの標高差は330mくらいでしょうか。
写真を撮りながらでも35分ほどで登れてしまいました。
讃岐富士は飯野山といい、新日本百名山に選ばれているそうです。
”中高年が登り易い山”という点を加味して選定したとのことですが、この飯野山はまさにそんな山ではないでしょうか。
老若男女を問わず、地元の方々に愛されている山のようです。

飯野山の頂上は眺望はききませんが、薬師堂など色々なものがあります。
中でも面白いのは、”おじょも伝説”という山を造るのが得意な巨人の伝説に因んだもので、この飯野山もおじょもが造った山なのだとか。

そして、この飯野山と象頭山を跨いで小便をしてできたのが土器川で、頂上近くにあるこの岩の窪みはその時に付けられたおじょもの足跡”なんだそうです。
(にしては小さい足跡ですが...)
ちなみに、この飯野山、讃岐富士と呼ばれるように美しい円錐形をしていますが、火山ではないようです。
また、讃岐富士と言えばこの飯野山ですが、地元では飯野山を含め7つのおむすび型の山を”讃岐七富士”と呼び親しんでいるそうです。
と、登るにはなんてことのない山ですが、いろいろな豆知識が得られた山行でした。