瀬戸内アート散策2016(2) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録



瀬戸内国際芸術祭2016、春会期のアートめぐり1日目は、まず、男木島から。

高松港12:00発の女木島経由男木島行きの小型のフェリーで向かいます。




この日は快晴。

青い空に青い海。点在する島々に行き交う船。とても気持ちのいい航海です。



男木島の魂 ジャウメ・プレンサ

高松港を出港して40分後に男木島に到着。

港ではいきなりアートがお出迎え。

様々な文字が組み合わされてできた緩やかな弧を描く白い屋根が青い空によく映えます。

地面に映る影、水面に映る姿もまた印象的です。



男気プロジェクト TEAM男気

港内に停泊している漁船もまたアートです。




男木島のアート作品の多くは集落内に点在しています。

斜面に石垣を高く積んで建てられた家々。

(こちらの家の壁は船板を再利用した”舟板の壁”)

そのあいだを縫うように張り巡らされた細い路地を歩き、空き家などに配置された作品を観て回ります。



カレードスコープ ブラック&ホワイト 川島猛とドリームフレンズ

白と黒で描かれた奇妙な文様で覆い尽くした空間。




外に置かれていたカレードスコープでは景色を取り込んだ模様が見られました。



アキノリウム 松本秋則

竹などの素材を利用したサウンドオブジェが奏でるガムランのような自然なリズムの音が心地よい空間でした。



SEA VINE 高橋治希

磁器製のつるが部屋一面に張り巡らされた空間。




花や葉をよく見ると、瀬戸内に因んだ様々な絵が描かれていました。



記憶のボトル 栗真由美

思い出の写真、おもちゃ、日用品などをボトルに詰め込んで灯りをともした作品。



自転-公転 林天苗

・・・。



漆の家 漆の家プロジェクト

香川の伝統的な漆芸技法を説明していただき勉強になりました。

これはそのトイレ。見逃しがちですが、トイレもアート仕立てになっていることがあるので要チェックです。



部屋の中の部屋 大岩オスカール

写真の縦横を間違えたわけではありません。



オンバファクトリー

坂道や細い路地が多い男木島での暮らしの必需品、オンバ(乳母車)をアートに仕立てて製作する工房。

港でオンバファクトリー製のオンバを実際に使っているおばあさんも見かけました。



眞壁陸二 男木島路地壁画プロジェクトwallalley

屋外では、こうした作品も。




あちこちの家や小屋の壁面に貼り付けられたカラフルな作品ですが、意外に島の景観になじんでいます。




カーブミラーの下に何やらアート作品っぽいパイプが斜面に上に向かって伸びています。



オルガン 谷口智子

斜面の上まで上がってみると、やはり作品でした。

パイプなのに覗くと何か見えますねぇ。




豊玉姫神社から見た海。

集落の上の方まで登ってくると眺望も素晴らしいです。




この男木島は猫島としても有名らしく、いたるところで猫を見かけました。




特に豊玉姫神社の下にたくさんの猫が集まっており、仲良く屋根から屋根へと飛び移る度胸試しに興じていました。




踏み切って~ジャンプゥ~!!

猫好きにはたまらない島ですね。




男木島は、昔ながらの島の暮らしがいまだに色濃く残っていてとても雰囲気のいい島でした。

今回は、次に女木島をめぐるため、滞在時間を2時間20分しか取れませんでしたので、少し離れたところにある作品は諦め、お茶をする余裕もなく島を後にしましたが、島の雰囲気も含めて、ゆっくり楽しむために、もう1~2時間はほしかったですね。

また来ることがあれば、もう少しゆっくり回ろうと思います。