人間は脳で食べている (ちくま新書)/筑摩書房- ¥799
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食べ物のおいしさは複雑な要素で構成されているが、その要素の一つに情報がある。
現代に生きる人間は、その情報がもたらすおいしさ、あるいは食の安全に過度に依存しており、動物が本来持つ食の感覚とは大きくかけ離れてしまっている。
というようなお話です。
飢えや安全に対する不安から解放され、食の快感をひたすら追い求める人間の食のあり方はかなり行き過ぎたもので、自分自身もその渦中に巻き込まれ、流されてしまっているということに気づかされる一冊です。
だからと言って、いまさら動物のような食生活には戻れないわけですが、少しは食に対する意識が変わるかもしれません。