
大雪山の紅葉を3日連続で楽しんだあとは、ちょっと休憩。
昔よく巡った美瑛をブラブラとドライブしました。
この日は終始薄曇りだったため、どれもこれも見栄えのしない写真ですが、まずは、CMの撮影などで有名になったスポット巡り。
上の写真は、マイルドセブンの丘。
手前の畑に作物が植えられていないのであまりぱっとしません。

親子の木。
これも緑は乏しいですが、畝のラインがきれいです。
北海道には広大な畑が広がる風景はいくらでもありますが、美瑛が魅力的なのはこうした丘の起伏が作り出す立体感にあるように思います。

ケントメリーの木。
まだ早朝で逆光気味。

セブンスターの木。
夏だと、手前がジャガイモ畑で花が咲いていたりしてきれいなんですが、今はやっぱり緑が乏しいです。
それと、昔は、周りに畑と道路以外に何もなく、丘の上にポツンと木が立っていた感じがすごくよかったんですが、今はそばに駐車場ができたり、建物や自動販売機が建ったりして台無し。
本当に残念な風景になってしまいました。

パフィーの木。
割と最近有名になったところのようです。

クリスマスツリーの木。
名前がおかしいような...(木がダブってます。)

美瑛の丘の9月下旬というのは中途半端な時期なんでしょうか。
夏ならもっと緑があふれているし、秋なら秋で牧草ロールや、豆を乾燥させるために積み重ねたボッチ(ニオ)が点在していたりして絵になるのですが、そういったものあまり見当たらず、土色ばかりが目立っていました。
巡った中で色彩的によかったのは、唯一このからし菜の畑くらいでした。
それでも薄曇りのため鮮やかさに欠けています。

美瑛の有名スポットを巡っていて景色以外で目についたのはこちら。
昔はごく限られた場所に「畑に入らないでください。」という日本語の看板があった程度ですが、この看板は中国語が主体になっています。
あからさまに対中戦略です。
想像に難くないことですが、それだけ目に余る状況なのでしょう。

美瑛には新栄の丘、三愛の丘、北西の丘など、丘のてっぺんが展望スポットになっているところがいくつかあり、それぞれに違った景色が楽しめます。
その中で個人的には、遠くに十勝岳を望み、手前の丘に畑や牧草地が広がる千代田の丘からの眺めが気に入りました。

作物の畑ばかりではく、花畑が見られる丘もあります。
こちらは四季彩の丘 。
サルビアやマリーゴールドなどの花が丘に美しい縞模様を描いていました。

こちらは歩いて巡るだけでなく、トラクターに客車を引かせて遊覧することもできるようになっています。
有料ですが、トラクターというのが面白いのか、意外に多くの人が乗っていました。
トラクターの他にバギーもありました。
ちなみに、この四季彩の丘には土産物や農作物を販売している建物があるのですが、その2階にレストランがありまして、ちょうど昼前だったのでこちらでスープカレーをいただいたのですが、チキンレッグが丸ごと一本と、ゴロゴロ野菜がたっぷり入っていてボリューム満点で、スープもそう辛くはないのですが、玉ねぎの旨みとスパイスの香りが効いていてなかなか美味しかったです。

今回の美瑛は時期も天候ももうひとつで、絶景と言えるような素晴らしい景色にお目にかかることはできませんでした。
そんな時には、プロの写真で目の保養。
最後に訪れたのは、美瑛の丘の写真を撮り続けた写真家、故・前田真三氏の写真館、拓真館です。
いやぁ、何度見ても素晴らしいです。
しかし、そんな素晴らしい写真は、何度も何度も通い続けて、様々な条件が揃った時にこそ生まれるものであって、1日、2日滞在する程度の旅行者がパッと来て撮れるはずがありません。
ただただありがたく鑑賞させていただき、いい写真だなぁと感嘆するばかりです。