大雪山の紅葉3日目。連休最終日の旭岳。
前日、天気予報を確認すると、天気は良さそうなのですが、非常に風が強いということで、この日は休息がてら美瑛あたりでもブラブラしようかと思っていたのですが、朝起きたらあまりに天気がいいので、旭岳にやってきました。
ロープウェイ姿見駅に着いたのは9時半頃。
元々は、ここから旭岳に登って、間宮岳、中岳、北鎮岳、比布岳、安足間岳、当麻岳と縦走し、当麻乗越から裾合平を経て姿見に戻ってこようと考えていたのですが、この時間からだとロープウェイの最終時刻に間に合わないことが確実なので、裾合平から当麻乗越まで行って帰ってくるだけにしました。
と、その前に姿見周辺をぐるりと散策。
姿見ノ池。
水面に旭岳を映す池ですが、予報どおり風が強くさざ波が立っていて映っていません。
姿見ノ池の向こうに回り込むと、噴気活動展望台があり、シューシュー、ゴーゴーと吹きあがる蒸気を間近で見ることができます。
生きている山ですね。
散策路の周りにはシラタマノキの実がたくさんなっていました。
第4展望台からの眺め。
南の方を見ると遠くに十勝岳とその周辺の山々が見えます。
そして北の方を見るとこれから向かう当麻岳方面が見えます。
裾合平、当麻乗越への道は、夫婦池のところから分岐しています。
姿見のあたりからは当麻岳方面を見てもあまり紅葉している感じはなかったのですが、裾合平の近くまで来ると少しずつ紅葉が見えてきます。
裾合平の分岐。
中岳温泉を経て中岳へと登る道との分岐です。
スタートが遅かったので、とりあえず先を急ぎます。
ピウケナイ沢を渡り、しばらく登ると、
当麻乗越に到着。
姿見からここまで2時間弱。
地図上のコースタイムは3時間20分となっていましたが、ずいぶん早く歩けました。
当麻乗越から見下ろす沼ノ平。
山の上の平原に池塘が点在する風景は楽園のよう。
紅葉が彩を添えるこの時期もまた魅力的。
山で最も好きな景色の一つです。
そして旭岳とその裾野に広がる紅葉。
大地の起伏とその上を彩る赤、黄、緑の草木が作り出す自然の造形と色模様が何とも美しいです。
当麻乗越に予想以上に早く着いたので、帰りはゆっくり写真を撮りながら。
当麻岳の稜線。
本当はこの稜線を歩いて、そこから裾合平の紅葉をもっと俯瞰的に見たかったのですが、それはまたの機会に。
当麻岳の下の小ピーク、大塚とその裾の紅葉。
裾合平分岐手前の草原の草紅葉と旭岳。
このあたりにはチングルマの綿毛と紅葉が広がり、
これはなんでしょうか? 別の植物の綿毛も風に揺られてのどかな雰囲気です。
裾合平分岐を越えて改めて振り返ってみた当麻岳の稜線。
一番高いピークは安足間岳、手前には小塚、大塚。
朝から雲一つない青空がずっと続いています。
稜線歩きは気持ちいいでしょうねぇ。
帰路も2時間弱で姿見に到着。
朝に比べるとほぼ無風といっていいくらいに風が弱くなっていたので、再び姿見ノ池に行ってみると、今度は見事に水面に旭岳が映っていました。
この日の旭岳は天気もよくとても暖かく、姿見周辺では半袖姿の人もいましたが、6日後の29日には初冠雪が観測され、そのあとには爆弾低気圧で大荒れ。
いいタイミングで行けてラッキーでした。