盛夏の九重連山には多くの花が咲いていました。
全域で最も多く観られたのはノリウツギ。
特に牧ノ戸峠から久住山へと続く稜線の両側に多く、山肌を白く染めるほど賑やかに咲いていました。
木陰で多く観られたのはヒヨドリバナ。
この花の蜜が好きなのか、どこで見かけてもヒヨドリバナの周りにはアサギマダラがたくさん飛び回っていました。
牧ノ戸峠から久住山への稜線では、サイヨウシャジン、
ママコナ、
ワレモコウ、
イブキトラノオ、
シモツケソウ、
シモツケ、
イタドリなどがよく見られました。
このあたりにはトンボもよく飛んでおり、少し秋っぽさも感じました。
坊ガツルは、ほとんど草原で花はそう多くはありませんでしたが、エゾミソハギの濃い紫がひときわ目を引いていました。
大船山では、これまで見てきた花の他に特に変わった花はみつけられませんでしたが、山頂では羽を休めていたキアゲハと出会いました。
こんな高い山にも上がってくるのですね。
雨ヶ池周辺では、夏から秋にかけての花、マツムシソウや、
コオニユリ、
ホソバシュロソウ、
イヨフウロなどが見られました。
また、春の花、クサボケには実がなっていました。
見上げると木のてっぺんにホオジロ。
胸を張って誇らしげにさえずっていました。
長者原のタデ原湿原は、あまりじっくり見て回りませんでしたが、ヒゴタイなどが咲いていました。。
このほかにも写真は撮らなかったものの、山の上、森の中、高原、湿原、標高の高いところ、低いところと、様々な場所で様々な花が咲いていました。
人間社会では夏休みの真っただ中ではありますが、山では終わってしまった夏の花もあれば、早くも咲き始めている秋の花もあり、短い夏がもうすぐ終わろうとしている、そんな気配が感じられました。
次の山行ではもう秋の花探しになっているかもしれませんね。
季節の移り変わりは早いです。