大人のいない国 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録


大人のいない国 (文春文庫)/文藝春秋
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今の日本は大人のいない幼稚な社会だ...と、内田樹さんと鷲田清一さんが日本社会の問題点に多角的に切り込む一冊です。


幼稚ながらもそれなりに生きていけるという意味では、成熟した社会とも言えるわけで、それ故にほとんどの人はそのことに気づいていないか、あるいは、深刻には考えていない。


しかし、そのような社会は、実はとても危うい社会なのだとことなのですが、具体的な話を読んで、なるほどなぁと思いつつ、やっぱりそれほど危ういとは思えないというところが正直なところです。


ただ、このお二人のように、こうして、つい当たり前のように考えてしまうこと、なんとなく流されてしまっていることを、根底的なところから考え、本質を見極めようとする姿勢も、大人になることの一つの要件。


そのように心がけようとは思いつつも、半ばこうして他人の書くものに頼ろうとする私はまだまだ未熟です。