中国の大問題 (PHP新書)/PHP研究所- ¥864
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民間人として初めて中国大使を務めた丹羽宇一郎氏が、商社マンとして、大使としての経験から、中国が抱える問題点、そして、その中国との関係における日本の課題について記した本です。
その発言から親中派と見られることも多く、この本についても、そういう見方をすれば、そうとも取れるし、もしくはそういう見方に対する釈明のようにもとれるかもしれません。
しかし、先入観なく素直に読めば、至極まっとうな考え方をされているように思えます。
何にせよ、食えない国ではありますが、官でも民でも地道に交流を続けてパイプを太くし、信頼関係を築けるよう粘り強く対話をしていくことからしか始まらないというのは、氏の言われるとおりかと。