11時50分、矢立茶屋を出発。
五十九町石と六地蔵。
供えられているのは高野山らしく、コウヤマキです。
空海が袈裟を掛けたという袈裟掛石。
押上石。
空海の母公が女人禁制の結界を越えて高野山に入山しようとしたときに、激しい雷雨が日の雨になり、空海がこの石を押し上げて母公を匿ったという言い伝えがあるそうです。
またしても二本の町石。
所在不明の失われた町石を再建した後に、転落、破損していた元の町石が発見されたため、併設しているのだそうです。
向かって右の新しく見える町石が元のもの、左の古く見える町石が再建したものだそうです。
たぶんこれが鏡石。
表面が鏡のように平らだから鏡石と呼ばれているそうですが...
じわじわと上って、十町石。
ここから最後、急な上り坂を登り...
13時20分に大門に到着。
後は大伽藍を目指してゆっくりと散策気分で。
紅葉に囲まれた一町石。
再建工事中の中門の脇を通り、
金堂、そして、高野山の大伽藍のシンボル根本大塔に13寺45分頃に到着。
慈尊院から約5時間15分、出発から約5時間45分。
標準のコースタイムで約7時間と聞いていましたが、距離は長いものの、急な登りはほとんどなく、道もよく整備されていて歩きやすかったので、ずいぶん早く歩くことができました。
下手したら登るだけで終わるかもと思っていましたが、おかげで少しはゆっくりと高野山を散策することができたように思います。
とはいえ、紅葉を愛でながら散策していたらあっという間に16時。
下りはどうしようかと迷いつつ、とりあえず女人堂へ。
ここからはバスでケーブルの駅に向かうか、不動坂をケーブル下の極楽橋駅まで歩いて下るかですが、極楽橋までは2.5kmと、暗くならないうちに十分に着ける距離だったので、歩いて下ることにしました。
だいぶ日が陰ってしまいましたが、不動坂から見る山の紅葉はとてもきれいでした。
ほぼ舗装され、ほぼ一定の斜度の坂が延々続く道ではありますが、眺望のほとんどなかった町石道よりは景色は楽しめそうな道です。
女人堂から30分ほど歩くと、極楽橋駅が見えてきました。
ここから電車に乗って九度山駅まで行き、出発地点の駐車場に戻ったのは、どっぷりと日が暮れた18時。
11月にもなると日が暮れるのが早いですね。
山を歩くときは下山時刻に要注意です。
この日歩いたのは歩数計で4万3千歩あまり。距離で言うと30km近くになるでしょうか?
通常の1週間分くらい一気に歩いたことになりますが、特に疲労感もなく快調な山歩きでした。