びわこバレイのある蓬莱山へ紅葉狩りに。
サカ谷道という登山道から登ったのですが、登山道の入口がよくわからず、いきなり道に迷い、ようやく見つけたと思ったら、倒木だらけの荒れた道。
ようやく倒木の植林帯を抜けたかと思うと、雰囲気はいいんですが道のはっきりしない広葉樹林帯で、ひたすら赤テープを探しながら進みます。
900mを超えたあたりから木々も色付き、道もなだらかになり、眺望も開けてきましたが、ここまでサルの群れには会いましたが、人間には一人も会わず。
(サカ谷道、失敗だったかな...他の道から登ったほうがよかったかな...)
なんて考えながら歩いているうちに小女郎池に到着。
草紅葉に囲まれた池を挟んで正面に蓬莱山。
水面に逆さ蓬莱が映り込んできれいです。
小女郎池から蓬莱山へは稜線歩き。
振り返れば、小女郎峠から権現山の方へと続くなだらかな稜線。
(あっちのほうから登ってこればよかったな...)
ここまで花を見かけませんでしたが、このあたりには少しだけリンドウが咲いていました。
蓬莱山頂に到着。
冬には見慣れたびわ湖の眺め。
周りに色があるのが新鮮です。
そして反対方向には武奈ヶ岳。
あちらも紅葉しています。
冬には散々滑り倒すホーライゲレンデから打見山も雪がなかったらこんな感じなんですね。
この日は遠くまで見通しがよく、鈴鹿山脈、伊吹山、白山までよく見えました。
そして、伊吹山の左後方には、噴煙を上げる御嶽山が...
あいにく望遠レンズを持ってきておらず、上の写真を引き伸ばしてみたのですが...何とかわかりますかね?
肉眼ではもう少し鮮明に見えました。
蓬莱山からは直線距離で160kmほどあるはずですが、それでも噴煙が視認できるくらいですから、間近で噴火に遭遇する恐怖というのはいかほどのものか...
複雑な思いでしばらく見入ってしまいました。
蓬莱山からは打見山を経由してキタダカ道でJR志賀駅へと降ります。
その途中、打見ゲレンデの横から観たロープウェイ直下の紅葉がきれいでした。
紅葉を楽しむならロープウェイに乗って紅葉の絨毯の上を空中散歩するのが一番いいかもしれません。
空中散歩と言えば、最近はこれも人気のようです。
空中に張られたワイヤーにハーネスを着けて身一つでぶら下がって滑る「ジップライン」というアトラクションの道具が、ロープウェイの山頂駅の前にずらりと並べられており、その向かい側では開始前のレクチャーも行われていました。
キタダカ道へは、本来、ロープウェイの山頂駅の少し手前から降りていくのですが、ジャイアントコース(ゲレンデ)を降りて、木戸峠経由で降りてみることにしました。
(蓬莱山頂やホーライパノラマゲレンデもそうでしたが、ゲレンデはなぜか鹿のフンだらけ...夜な夜な草を食みにやってくるのでしょうか...)
しかし、これが大間違い。
時折、きれいな紅葉にもお目にかかれるのですが、崩落個所の連続で大変でした。
ここは通らず、素直に降りたほうが無難です。
なんとか木戸峠からの難所を超え、クロトノハゲで比良岳方面の眺望を楽しんだ後は、樹林帯の中を粛々と高度を下げて行きます。
途中、天狗杉という大きな杉がありましたが、そのほかには特に見どころもなく、ひたすら下り続け、
そのまままっすぐまっすぐ突き進むと、琵琶湖に突き当たりました。
さっきまで、はるか眼下に見下ろしていた琵琶湖が目の前に。
登りでも下りでもいつも感じることですが、人間の足ってすごいです。