徳沢から写真を撮ったりしながらのんびり歩いて4時間で涸沢ヒュッテに到着。
テラスからの望む涸沢岳、北穂高岳。
そして、涸沢から遠くに常念山脈。
曇りがちでしたが、ところどころ青空も見え、いい眺めです。
ただ、ここに来る前に涸沢ヒュッテのHPで先週の写真を見ていたのですが、それと比べるとかなり色合いが違います。
1週間でかなり紅葉が進んだようです。
もし、翌週の三連休に来ていたなら、このあたりの紅葉はほぼ終わっていたでしょうね。
ギリギリ間に合った感じでラッキーでした。
さっと、景色を眺めた後は、早めの昼食。
あいにく、眺めのいい側のテラスは満席だったので、そうでもないほうのテラスで、紅葉や周りの山々を眺めながら、涸沢ヒュッテ名物のおでんとカレーをいただきました。
このおでんが、関西人好みの薄味で、すごくうまい!
カレーも、じっくりと煮込まれていて肉のうまみがよく出ていてうまい!
この絶好のロケーションと腹減り具合という加点要素もあるでしょうが、それを差し引いてもうまいです。
価格もカレー1000円、おでん6品700円と良心的。
こんなところで、こんなうまいもんが食べれて、ありがたいことです。
昼食をいただいた後は、少し上にある涸沢小屋を見物に。
こちらは涸沢ヒュッテに比べると紅葉の眺めは見劣りしますが、前穂高岳や涸沢カールがよく見えます。
人も少なく、落ち着いて景色を楽しむことができるのもいいですね。
涸沢小屋から見た涸沢ヒュッテとテント場。
すでにたくさんのテントが張られていますが、この日は土曜日。
これからもっと増えていくのでしょう。
ここにテントを張って泊まるのも、星空やモルゲンロートを楽しめてよいのでしょうね。
ただ、この日に限っては、翌日が雨予報でさらに台風も接近してくるということでしたが...
涸沢からの帰りは、パノラマコースという眺望のいいコースを通ることも考えたのですが、破線ルートでもあり、やや不安があったので、行きと同じコースを下りました。
ただ、特にゆっくり下ったというわけでもないのですが、行きよりも上り下りとも人が多く、スムースに歩けなかったため、徳沢まで4時間弱も掛かってしまいました。
上高地まで戻ってバスに乗る予定の場合は、かなり時間に余裕を持たせて下りないと厳しそうです。
徳沢園のキャンプ場に戻って夕食の準備などしていると、ほどなく夕暮れ。
ふと見上げると、きれいな夕焼け雲が見えました。
しかし、そのあと出てきた月を見ると朧月。
予報どおり、天候が崩れる予感。
ということで、翌朝は早めに起き、手早く朝食を済ませて、テントを撤収。
幸い、撤収完了まで雨には降られませんでしたが、上高地に向けて歩き始めてほどなく雨が降り出しました。
しかし、こんな天候にもかかわらず、台風が接近しているにもかかわらず、これから山に登ろうという人がどんどん上がってきます。
日程の都合等、致し方ない事情もあるのかもしれませんが、大丈夫なんでしょうかねぇ。
まぁ、それはともかく、少々雨に濡れながらも9時前に無事に上高地に到着。
この天候ですから早めに引き上げようという人が多いのか、朝早い時間にもかかわらず、帰りのバスはほぼ満席でした。
今回、思い切って、初めての徳沢テント泊、そしてそこからの涸沢行きにチャレンジしてみたのですが、前後2泊にしたこともあってか、意外と楽にこなせました。
山登りはいつも日帰りばかりだったのですが、少し幅が広がりそうです。
それよりもなによりも、前線と台風の通過の間隙を突いて、絶好の紅葉日和に憧れの涸沢に行けたことに大満足です。
今度は夏にも行ってみたいです。