
しまなみ海道の四国側の玄関口は今治。
今治には有名なものがいろいろありますが、城好きにはやはり今治城です。

今治城は関ケ原の戦いで戦功をあげ、伊予半国を与えられた藤堂高虎が、瀬戸内海の要衝である来島海峡に睨みをきかせるため、海沿いに築いた平城です。

日本第一の海城と言われる今治城は、海沿いの埋め立てが進んだ今でも海のすぐそば。

幅の広い内堀には、水路を通じて海水が引き込まれています。
そのせいか、水の色がとてもきれいです。
ときどき魚も跳ねています。

天守は藤堂高虎が転封となったあと解体され、丹波亀山城に移築されたということで、今の天守は再現天守なのですが、なかなかよい佇まいです。

特に北西側からの眺めが美しいです。

築城の名手として知られる藤堂高虎が築いたこの城には、当時の最先端の築城技術も満載。
この2007年に再建された鉄御門と、それに連なる多門櫓によって構成される枡形虎口も高虎が編み出したもの。
侵入してきた敵を三方から取り囲んで攻撃できるという優れた防御術です。
天守を見学に行くと、ちょうど「築城の名手 藤堂高虎の城めぐり」という特別展が開かれており、さらにラッキーなことに、学芸員による展示解説の時間に当たったため、この今治城をはじめ、高虎が築城に関わった城の特徴や築城術の変遷について詳しく知ることができました。
また少し、城を見る目が肥えたような気がします。