炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)/光文社- ¥924
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湿潤療法を提唱する夏井睦氏の著書です。
湿潤療法については、何年か前に同じ光文社新書から「傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 」 という本が出ていましたが、本屋でペラペラとページをめくってみると、生々しい傷の写真が多くてちょっと気持ち悪かったので読みませんでした。
今回はそれとはまったく違う炭水化物の話です。
ということで、そういう心配はなく、安心して読めるかなと思ったのですが...
読んでいると、ご飯を食べるのが気持ち悪くなってきました...(苦笑)
最近、「低炭水化物ダイエット」、「糖質制限ダイエット」、「ケトジェニックダイエット」などと呼ばれる、糖質を制限することによって食べて痩せれるダイエットというものが話題ですが、本書では、栄養素としての性質から、農耕や生命の起源にまで遡って様々な角度から糖質というものについて考察し、そうした糖質制限の有効性について解説しています。
書き方のせいもあるのですが、読むとなるほど、これまでの常識を覆すほどのインパクトがあります。
ダイエット効果もあるのでしょうが、糖質を制限すると眠くなりにくくなるとか、血圧やLDLコレステロールの数値が改善するなどの効果にも心惹かれます。
「炭水化物=主食」という発想は改めてもよい時代に来ているかもしれません。
ただ、行き過ぎた糖質制限は健康にマイナスの影響を及ぼすという研究結果もあるようですので、あまり極端な糖質制限はしないほうがよいかと...