柿の種 柿の種 (岩波文庫)/岩波書店 ¥735 Amazon.co.jp 物理学者でありながら、夏目漱石の弟子で随筆家としても知られる寺田寅彦の短文集です。 日常の中でふと気づいたことをつらつらと書き綴った、今でいう”つぶやき”に多少肉付けをしたような文章なんですが、取るに足らないような話、同じ時代を生きていないと分かりにくい話なども多い半面、時代を超えて共鳴できるような話も多く、なかなか面白い本です。 特に身近でありふれた自然の中に見出す不思議や気づきには、「うーん、なるほど。」と唸らせるものが多く秀逸です。