働かないアリに意義がある | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録


働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)/長谷川 英祐
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女王を中心にコロニーを形成して集団生活を営むアリやハチといった真社会性生物。

彼らは集団生活を営むと言えど、人間社会にように全体を把握し、動かす、リーダーがいるわけではありません。

にもかかわらず、必要な仕事に適切に労働力を振り分け、コロニーを維持します。

とはいえ、集団を構成するすべての個体が均一に働いているわけではなく、サボっている個体もおり、中には一生働かない個体もいるそうです。

また、生物進化の大原則として、子どもをたくさん残せる性質を持つ個体のみが生き残るというものがありますが、子どもを産まない働きアリや働きバチはその原則に反する上に、どのようにその性質を何世代にもわたって伝えられるのかという疑問も呈します。

そんな真社会性生物の不思議な生態を、時に人間社会に当てはめてみたりしながら、楽しく紹介しているのがこの本です。


とても面白いです。

ただ、真社会性生物にしても、その他の生物にしても、生物の進化って、ほぼ”たまたま”そうなっているだけなんですよね。

”たまたま”生存に有利な特性を持ったから、行動をとったから、生き残っている。

それに対して理由を後付けしている。

でも、それをわかっていても、何らかの理由があって、あるいは何らかの意思があって、そういう行動をとる、そういうシステムになっている、生き残るためにそうしてきたかのようなニュアンスを含めて語ると非常に神秘的で面白いんですよね^^ゞ