
萩と言えば、幕末、この高杉晋作をはじめ、多くの志士を輩出した街でもあります。

萩を訪れる観光客の多くは、やはりこちらが目当てなんでしょうかね。
高杉晋作の立志像や生家のある辺りへ来ると観光客の数がぐっと増え、ずいぶん賑やかでした。

ただ、どうも人気は偏っているらしく、高杉晋作の生家とは少し離れた場所にある久坂玄瑞の生家などは観光客の姿もまばらでした。

高杉晋作と並んで人気なのはその師である吉田松陰。
萩城下の少し東、松本川を越えて三角州を出たところにある松陰神社にも多くの観光客が訪れていました。
松陰神社...もっとこじんまりとした神社を想像していたのですが結構大きいんですね。

そして、その松陰神社の敷地内にある松下村塾。
こちらは想像していたよりもちっちゃい。

講義室はわずか8畳。まさしく寺子屋といった規模です。
この松下村塾をじーっと外から眺めて、塾生が講義を受ける様子を想像していたら、なぜか大学のゼミの研究室を思い出してしまいました。
なんとなく、コンセプトが似ているなぁなんて思いながら...

松陰神社から山の手に1kmほど登っていくと、吉田松陰の生家跡もありました。

このあたりは今ものどかな農村の風景が広がり、萩城のある指月山ははるか遠くに霞んで見えます。

近辺には、その他にも銅像や墓所、高杉晋作の草庵跡、松陰の幼少期の師である玉木文之進の旧宅、伊藤博文の旧宅・別邸など、幕末の志士たちゆかりの場所が集中しています。
萩城下と並んで、幕末マニアにとっては外せないスポットですね。
今回はあまり時間もなかったので、萩城下と松陰神社周辺を駆け足で適当に巡っただけで、博物館や資料館などの類はまったく見ませんでした。
また来ることがあれば、そういった施設も含めて、じっくり腰を据えて見て回りたいですね。
それくらい奥の深さを感じる街でした。