
日田市街から北へ20分ほど車を走らせた谷間にあるやきものの里、小鹿田(おんた)皿山で開かれていた「小鹿田唐臼祭」に行ってきました。
というか、行ったらたまたま祭の日だったというだけのことなんですが...^^ゞ

車を降りて、狭い谷間に建ち並ぶ窯元へと足を運ぶと、川辺から水力を利用して土を砕く唐臼の音が、ザーッ、ゴトン、ザーッ、ゴトンと聞こえてきます。
ここ小鹿田では、この唐臼をはじめ、登り窯やろくろなどに電力を用いず、昔ながらの作陶の手法をかたくなに守り続けているそうです。
普段はこの唐臼の音がゆったりと時を刻むのどかな集落だそうですが、「小鹿田唐臼祭」の期間中は、各窯元で器を自由に見たり、購入したり、けろくろを使って器を作成しているところを見学したりできるということで、多くの人で賑わっていました。

小鹿田焼の特徴といえば、何といっても代表的な技法である飛び鉋と打ち刷毛目を用いた模様。
一定の間隔で模様を刻んでいくにはかなり熟練した技術が必要だと思うのですが、日用品を焼く窯場ということもあって価格は非常にリーズナブル。
湯飲みや小皿や小鉢なら数百円、大皿でも千円~二千円くらいのものが中心なので、ついついあれもこれもと買ってしまいます。
コーヒーカップを集めている私は、飛び鉋(左)と打ち刷毛目(右)のコーヒーカップを購入。
(他では1産地1個にしているのですが、安かったので2つ買ってしまいました)
その他、小鉢なども買ってしまいました。

小鹿田は車がないとなかなか行きづらいところですが、日田の豆田町でもいくつかのお店で買うことができます。
ですが、日本の窯場の原風景のような貴重な場所ですので、やきもの好きの人には是非小鹿田を直接訪れてみてもらいたいところです。