脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)/池谷 裕二- ¥620
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「海馬 」や「進化しすぎた脳 」の著者、池谷裕二氏の著書です。
「海馬」は糸井重里氏との対談形式、「進化しすぎた脳」は学生に対する講義形式、ということで、非常に分かりやすく楽しい内容でした。
しかし、この本は各章、まず雑誌の連載エッセイがそのまま掲載されており、そのあとに新たに加えられた追記が続くという構成に若干無理があり、少々読みにくいです。
ただ、内容は面白いです。
各章、”脳はなにかと...”というタイトルとなっており、後に続く言葉を羅列すると、
言い訳したり、思い込んだり、やる気になったり、理性を失ったり、ド忘れしたり、期待したり、錯覚したり、熱中したり、ウソをついたり、ボケていったり...
と、脳が一人の気まぐれな子供のようにかわいらしく思えてきます。
人間の脳なので人間のように思えるのも当たり前のことなのかもしれませんが、何かこう、頭の中に小人が住んでいるような、そんな不思議な感覚が芽生えてきます。
脳って面白いですね。