日本人へ リーダー篇 (文春新書)/塩野 七生- ¥893
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日本人へ 国家と歴史篇 (文春新書)/塩野 七生- ¥893
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「ローマ人の物語」の著者、塩野七生さんの月刊「文藝春秋」での連載を新書化したものです。
日本で生まれ、ほぼ日本という国しか体感していない多くの日本人は、ただ何となくこの極東の小さな島に日本という国があり、そこに先祖代々住んでいるということを当たり前のことのよう受け止めており、国家主権というものに対して鈍感です。
長年ローマという国家の盛衰を見続けてきた著者の語る国家観、リーダー観は、そんな日本人にいい刺激を与えてくれます。
文中で引用されている、「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと思う現実しか見ていない。」というカエサルの言葉が胸に突き刺さります。
この本は「リーダー篇」、「国家と歴史篇」の2冊からなりますが、厳密にこれらのテーマにそってきれいに分類されたものでもなく、また、それ以外のテーマのものも含まれています。
ですから、どちらがどうということはなく、好きな方を読み、興味を持ったらもう一冊も読むというスタンスで良いのかなと思います。
しかし、「ローマ人の物語」、読んでみたいとは思うのですが、いまだ手を出す勇気が出ず...
これは老後の楽しみかな^^;