日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)- ¥798
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過去の戦争に対する贖罪意識から周辺諸国の言いなりになる政治家。
政治信条のために被災者を見殺しにした政治家。
改革によって国民の生命と財産をアメリカに差し出した政治家。
などなど。
”国家意識を持った言論人”へのアンケートから選び出した「売国政治家」上位10人を断罪し、少しでも多くの国民に「売国」の意味を理解してもらい、政治家の評価基準として意識してもらおうというのがこの本の趣旨です。
右翼的な印象を与える苛烈な言葉は、正直、読んでいてあまり気分のいい本ではありません。
しかし、グローバル化が進んだ現代社会においては、諸外国と対等に渡り合って国益を追求し、国家の繁栄と安寧を目指すことが政治のもっとも重要な役割と言っても過言ではないかと思います。
数年前の阿部内閣では「美しい国」というスローガンを掲げ、戦後レジームからの脱却と、自信と誇りを持てる国家作りを目指しましたが、簡単に潰されてしまいました。
そして、今回の総選挙では、北朝鮮が盛んにミサイルを発射しようが何しようが、争点は完全に内向きとなり、「国民の生活」一辺倒です。
外交・防衛政策、そしてそれらの論拠となる政党・政治家の「国家意識」。
我々有権者は、その他の政策と同様、これらもまたしっかりと見極めて一票を投じなければなりません。
国家あっての生活ですから。