ぬしさまへ (新潮文庫)/畠中 恵- ¥500
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「しゃばけ」シリーズ第2弾。
短編集です。
病弱でしょっちゅう寝込んでいる江戸の大店の若旦那一太郎が、周り集まってくる妖の力を使って江戸の町で巻き起こる数々の怪事件を解決していくという基本路線は変わりません。
しかし、この作品の場合、メインストーリーよりもむしろ、一太郎の異母兄松之助の苦悩、一太郎を守る手代仁吉の恋など、主人公以外の登場人物のキャラクタに厚みを持たせるべくちりばめられているサイドストーリーがいいですね。
メインストーリーとうまく融合しており、なおかつ単体でも面白い...
こういったサブストーリーは長く楽しめるシリーズには必要不可欠ですね。