伊賀上野、関と巡って、時刻はすでに午後3時。
もう1箇所というにはちょっと遅い時間ですが、さらに足を延ばして桑名まで行ってみました。
桑名もまた旧東海道の宿場町なんですが、熱田の宮から桑名までは渡し船で渡る街道唯一の海上ルートとなっており、その距離が七里であったことから、「七里の渡し」と呼ばれています。

桑名駅から東へ15分ほど歩くと、揖斐川の川岸にその七里の渡し跡があります。
川(海)に向かって鳥居が立っていますが、熱田の宮から渡ってくると、ここから伊勢路に入るため、「伊勢の国一の鳥居」と呼ばれているそうです。

七里の渡し跡から東を眺めると、今はすっかり川になっていますが、当時はここも海だったんですね。
今、ここから熱田の宮に渡ろうと思ったら、相当大回りしなければならなさそうです^^;
この川岸の右手の櫓は、当時この場所にあったとされる桑名城の蟠龍櫓を外観復元したものらしいですが、中身は水門統合管理所で2階が展望室となっているそうです。

桑名城は海に開かれたかなり立派な城だったそうです。
今は、外観復元された蟠龍櫓以外には、建造物は全く残っていませんが、堀や石垣にその名残が見られます。
と、夕暮れ時だったため、このあたりをくるっと歩いて回っただけなのですが、桑名にはほかにもいろいろと見どころはあるようです。
桑名からの帰路は4ルート。
1.関西本線で奈良を経由して帰るルート。
2.関西本線で木津まで行き、学研都市線で帰るルート。
3.関西本線で柘植まで行き、草津線に乗り換えて草津に出て、東海道本線で帰るルート。
4.名古屋に出て東海道本線で帰るルート。
所要時間は3と4が全く同じだったんですが、4.は名古屋から先が前回と全く同じなので、3のルートで帰りました。
ただ、このルートはちょっと失敗でした。
亀山で30分ほど待ち時間があるので、何か軽く夕食でも...と考えていたのですが、午後7時なのに駅の売店は閉まっているわ、駅前も古臭いお店が2、3軒細々と開いているくらいで、すっかり当てが外れてしまいました。
車で通る亀山は交通の一大要衝なんですが、電車で通る亀山はかなり印象が違いますね。