TomcatとOracleを同じマシンに標準の設定でインストールすると、Tomcatの使用しているポート番号とOracleのXMLデータベースが使用しているポート番号が8080で競合し、ブラウザなどでアクセスするとOracleのXMLデータベースの方に接続され(ネットワークパスワードの入力画面が表示される)、Tomcatに接続できなくなります。
また、すでにOracleが起動している状態で、Tomcatを起動しようとするとエラーが発生し起動できません。
この競合を回避するにはOracle、Tomcatのいずれかの使用ポート番号を変更する必要があり、それには以下の3つの方法があります。
1.Oracleの初期化パラメータファイルからdispatchers=(PROTOCOL=TCP)(SERVICE=<SID>XDB)というエントリーを削除する。
2.Oracle Enterprise ManagerでOracleのXMLデータベースの構成パラメータのhttp-portの値を8080以外の値に変更する。
3.Tomcatのserver.xmlでport="8080"となっているところをそれ以外の値に変更する。
1.は手順が煩雑なので、2.か3.の方法がおすすめです。
【関連エントリ】
[Oracle] OracleとTomcatのTCPポート8080での競合の回避方法 2004/10/05
[Oracle] Oracle 10gでXMLDBのhttpポートを変更する方法 2005/07/20