5月4日
どうも2日前ほどからお腹の調子が悪いとは思っていたが、今日も朝一でトイレに駆け込む。
もはや完全にお腹を下している。Sも壊して始めているようなので、モロッコの食のせいなのだろう。
思い当たるものはたくさんあって断定できないが、フレッシュジュース、生野菜、レア肉だろうか。
そんな状態でも、朝食は別腹といわんばかりにたらふく平らげる。
部屋に戻ると、昨夜は遅くに帰ってきたイタリア人も目を覚ます。
名前はマウロ。ボローニャから5日間の休みを利用して来てるとのこと。
「ボローニャを知っているか?」と聞かれても、何も思いつかなかったので苦渋のあげく「シニョーリ!」とサッカー選手の名前を叫んで話題をつなぐ。
打ち解けると陽気で、部屋のテレビからかかっていたPhil CollinsのInvisible Touchに合わせて歌いに歌う。
おかげで約20年前の曲にもかかわらず、旅の思い出となる曲になったことは言うまでもない。
http://www.youtube.com/watch?v=b4Va-drUxdo
マウロと別れを告げ、街へ出る。
しかし、今日は日曜日。
店という店はほとんどクローズ。
「スペインと言えばのZARAで買い物もできないじゃないの。」と思いながら、すれ違うおばさんが気さくに「オーラ!」と挨拶をしてくる。
「それではたまには建築を!」と、遠くに見えるサンティアゴ・カラトラバの橋を見に行こうとしたものの、意外と距離があって途中で断念。
そんなツキがない中、闘牛場を見学とでも行くとなんと今夜闘牛があることが判明し、即チケットを購入する。
昼はカテドラル近くのレストランで昼食を取るが、ここの店の当たりで今回の旅行で一番をいうくらい、大変おいしい。
レストランでビールを食らいながら、そのままカテドラル(大聖堂)へ。
セビーリャ大聖堂は、イスラム建築とゴシック建築が融合したこの土地だからこそ成しえた希有な聖堂で、西洋建築史にも登場してくる世界遺産だ。
聖堂併設の塔の上からセビーリャ市内を望むと、街がとてもコンパクトに凝縮しているのが手に取るように分かった。
隣の日本人団体客のおばさんが「この方向はたししたことないわ。」という方向で、僕は先ほど近くまで行けなかったカラトラバの橋を望んで、
「そりゃ聖堂の高さを越える橋を設計して、物議を醸したわけだ。」と思った。
セビーリャ大聖堂を後にして、周辺を歩き倒した後、街を流れるグアダルキビール川沿いで休む。
日差しが強く、どことなく日曜午後の空気が流れている。
時間に追われることのない、スローライフな一時を川を眺めながら過ごす。
午後7時、闘牛場で闘牛士と牛の試合がスタート。英語でBullfightingと言うらしい。
1試合約30分で全5試合があったが、想像よりも牛、闘牛士ともにアグレッシブではなかった気がする。それでも牛を少しずつ弱らせながら最後に射止めるのを見届けるのは、なんとも形容しがたい。
闘牛場を後にして夕食を取り、宿でシャワーを浴びてバスターミナルに向かう。
かなり早めの出発1時間半前に着いたが、窓口で前のおじさんがずっとゴネていて、やっとの思いでリスボン行きのチケットを買うと窓口はクローズ。
間一髪で買えたみたい。
午後23時59分、定刻どおり、リスボン行きのバスは出発。
約5割弱の人ごみだったので座席を3つ使って眠る。