今年下半期のレイアウト改修・その3・坂道と陸橋の製作 | MODELと日々の徒然と

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 2023年下期のレイアウト改修から。


 相当にワイルドな形状にはなりましたがレイアウト右半部の丘陵(と言うより山塊)は徹底したやっつけ仕事の果てにどうにか山らしい姿にはなりつつあります。
 そこで次の部分の改修にも掛かろうと思います。


 これは10年ほど前にレイアウトを改修した時に作り直した駅前風景のベースです。
 当時は本線の駅が高架だったので駅前が高架の陰に隠れて目立たなくなるのを嫌って駅前に微妙な坂道を作り、そのまま高架の下をくぐらせる設定で途中までは作り込んだものです。
 しかしその後の方針転換で本線が高架線から地上線に変更されてしまった結果、この坂道の扱いに困る事になりました。


 本来線路の勾配に使うインクラインの余りを坂道のベースにしたので坂道としてはリアルになったものの、高さが十分に取れなかったのです。
 その結果、そのまま勾配を延長すると坂道が列車を直撃する高さになってしまい、陸橋が作れないのです。
 おかげでせっかくの駅前の坂道も、半ばで道が途切れてしまい、見た目にもシーナリィの整合性の上でも不都合な一角になってしまったのです。
 結果、以後丸10年途中で止まった坂道が駅のはずれに鎮座する間抜けな構成になってしまっていました。

 ですから昨年のレイアウトの移設の時から、この部分をどうにかしたいというのが課題でした。
 ですが、坂道の位置も曲がりも中途半端なため、その先の道路をどうするかで丸半年悩むことになります(笑)

 全く思い付きとノリだけでレイアウトを作るとろくな事はありません。やはり事前のプランニングは重要ですね(大汗)

 

 線路と交差する坂道の高さが中途半端に低い上に道路がこれまた中途半端に線路を向いてしまっていた事が今回のプランニングの一番のネックです。
 「せっかくリアル重視でインクラインを使って坂道を造成したのに」とか悩んだものですが、ある時ふと思いついたのが


「インクラインで道路を決めたならその先の部分もインクラインを使ったらどうか?」という事でした。
 これがどういう事かと言いますと、ウッドランドシーニックスのインクラインとは平たく言えば「フレキシブルの勾配突堤」みたいな構造をしており、可塑性には欠けるものの、カーブを自由に設定できる特徴があります。
 つまり、手持ちのインクラインの余りを使って「道路のカーブを一旦線路に沿う形に調整し、高さを稼ぐため適当な距離が取れた場所で線路をまたぐ陸橋につなぐ様にする」というものでした。
 ただし、インクラインはあくまで「ラインを取るための曲線定規代わり」として使うにとどめ、実際の突堤は自作する事になりますが。


 幸い、本線部分と丘陵部分の間にはぎりぎりでインクラインを通せる程度のスペースがあったので、型紙を当ててインクラインを載せ、線路に並行する様に坂道のカーブを調整しながら下書きしていきました。
 下描きができたところで、型紙を道路の形に切り抜き、道路のベースになるスチレンボードや工作用紙に当てて、同じ形を切り出しました。
 これが坂道のベースになる訳ですが、元々整合性に欠けるシーナリィを無理やり修正するのですから、そのしわ寄せで不自然に道路が蛇行してしまったのは仕方ありません(汗)
 次にスタイロフォームの切れ端などで勾配橋脚の様なものを作り道路を持ち上げてゆくわけですが、この辺は今年初めに下段のレイアウトの改修の際に線路の勾配を作る時に使った「自作インクライン」のやり方を再度使いました。


 尤も、線路に比べると道路の方は勾配の設定に融通が利きますし、見た目に不自然に見えない程度の勾配角がつけられれば、あとは多少急な勾配でもなんとかなりそうです。

 でも、実際やってみるとこの辺の工程は「予定の勾配になるまで、ひたすらスタイロフォームを削ってゆく」繰り返し。
レイアウトの工作をやっているんだか鰹節を削っているんだか自分でもわからなくなる工程が続きました(笑)


 結果、どうにか本線の右コーナーギリギリのところで陸橋を交差させることが出来、とりあえずはひと安心です。


 ただ、出来の方が相変わらず雑なのですが(大汗)