先日の上京のこぼればなしから。
今回の上京では予定していた所用の都合で東京に半日くらい滞在することになったのですが、早朝到着、帰りが夕方というスケジュールだったのでその間丸々1日をどうやって過ごすかが問題でした。
丸半日あちこち飛び歩いていたら疲れるばっかりで余計に金も使いますし、かといってわざわざ昼寝のためにホテルを取るなんて愚の骨頂。
という訳で、まず比較的安い定額制のコインパーキングがある郊外に行き、そこを拠点に電車を併用する作戦を取る事にして今回はエスクァイアを持ち込みました。
エスクァイアが休日なんかで「自走できる別荘」として機能していることはこれまでにも触れてきましたが、県外で本格的にその機能を試すのは今回が初めてです。
(尤も、元々この車自体が「車中泊込みでの帰省」も念頭に置いた車選びでしたが)
朝7時に駐車場に車を持ち込むとフラットシートにクッションやマットを噛ませたベッドを作り10時過ぎまで仮眠(駐車場の隣がコンビニなので朝食も買い込めます)
10時過ぎに一度電車で渋谷、新宿を回り午後2時過ぎに一旦戻る。
車内で昼食を摂り(そのためのテーブルも持ち込みました)休憩。
3時過ぎに今回の目的地であるお茶の水に再度電車で往復し、そこから現住地に帰宅というスケジュール。
電車賃が掛かるとはいえ、私鉄を併用すればそのコストも案外安いです。
こんな使い方ができるのは持ち運べる別荘たるミニバンの独壇場です。何もキャンプや秘境探訪だけが車中泊ではありません。
なぜこうするかというと都心の駐車場はどこもかしこも10分100円とか30分400円とか駐車料金がバカにならないからです(以前5時間停めて4000円近く取られた事もある)
都心部に近づくと渋滞に伴うロスも出てきますし。
その点、郊外の駅に近いところを中継地に使うと定額1000円以下のパーキングが多く、しかも運行密度の高い駅へのアクセスも良好なのです。
実際これだとスケジュールの余裕を活かせる上に、仮眠時間がフリーに使えるのでストレスもたまりません。もちろん疲労も最小限です。
実は今のこの文章も空き時間を使ってエスクァイアの車内で打ったものなのですが、テーブルひとつあるだけでミニバンは即席の書斎にすら化けます。
この構造は欧州の豪華客車にある一人用個室「ルーメット」に範を取って実行しているのですが一人旅にならミニバンのルーメット化はかなり有効と思います(事によるとトヨタやホンダ辺りはミニバン開発の過程で既にこれを研究していたのかもしれません)
尤も、ミニバンのこういう使い方は田舎者ゆえの特権みたいなもの(逆だとそのメリットは薄い)とは言えますね。