2023年のレイアウト改修・その2 | MODELと日々の徒然と

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 自宅レイアウトの改修作業ネタからその2。

 第一段階として、前にも紹介した元の「裏面の直線レールしかなかった平原部」の改修に入る事にしました。

 従来この部分はスタイロの平原上にユニトラックやファイントラックの直線レールが無造作に並んでいるだけだったのですが、今回の移設でこの方向からもレイアウトを眺めるようになった事から、もう少し見られる様にしたいというのがありました。
 (既存のモジュールを配置した表の面は運転会の規格の関係から直線レールしか配置されていないので(シーナリィはあるものの)幾分単調なものです)
 今回工事に入るレイアウトの裏面ではフレキシブルレールを駆使して微妙なカーブの組み合わせを表現し「列車が身をくねらせながら通過する」走行風景を表現したいと思います。



 これについては10年ほど前にフレキシブルレールを使ってこうした緩曲線の効果を試すための実験線を作った事があり、その効果は認識していたのですが、ようやくそれを実地のレイアウトに試す事ができます。


 というわけで年明け早々、行きつけのショップに急行しました。
 レールの可塑性の高いPECOのレールが使えればそれに越した事はなかったのですが、ショップにあるのはKATOの奴だったので今回はそちらを使います。
 レイアウトの左右両コーナーはユニトラックを使っているのでアダプターレールを介してフレキシブルと接続。
 同じKATOのコルク道床を使えばフレキでもユニトラックと高さが合うのでこれも外せない資材です。

 ベース上に大雑把にレールのラインを書き込み曲がり具合を検討。
 今回の改修では右側と左側のコーナーで曲線の半径を変え33〜66ミリの差をわざと作っているのでこの二つを繋ぐ形で微妙なカーブを設定してゆきました。
 (とはいえ、この程度だと道路で言えば1車線分の幅の動線にしかならないのですが汗)

 カーブの流れは思いっきりフリーハンド。急曲線の場合と異なりライン引きには思いっきりの良さが要求されるような気が(笑)

 

 ベースに記入した下図で大まかな線路のラインを決めたのち道床とフレキシブルレールの固定に入ります。

 以前、緩曲線の実験でもフレキシブルレールの敷設をやった事はあるのですが、あれは実験線という性質上殆どやっつけで線路を敷設したもので曲線の設定は殆ど現物合わせ、道床も付けない簡易線でした。

 今回はその時の反省から、最初から道床を付ける前提で敷設に掛かりました。

 予め道床をベースに接着し、その上からフレキシブルレールを固定してゆきます。


 この時に役立ったのが以前「週刊SL鉄道模型」を作った時に付属していた「レール敷設ツール」でした。

 これはレールスパイクを道床やベースボードに固定するための「スプリング入りポンチ」の様なものですが、今回の様にフレキシブルレールを固定する際には絶大な威力を発揮します。

 レールの取付穴に釘を差し込んで仮止めしたら、このツールで上から押し込むだけ。
 従来の様にハンマーなどを使うのに比べると派手な音も立てず、ベース板への衝撃も与えません。
 実にスマートにレール固定工程を実行でいる優れもののツールでした。

 但し今回はそれに付帯した問題も。

 このツールはベースボードがベニヤ合板だと威力を発揮するのですが、最近ホームセンターで買える集成材ボード(合板に比べ変形のリスクが少なく平面も取りやすいのでよく使っています)だと板自体が固すぎてそのままでは釘が通らないのです。

 やむなく今回は集成材ベースの部分では予めピンバイスで釘の太さに合わせたガイド穴を開けてからツールを使用しました。
 板そのものは切削や開穴が楽な素材なので工程の追加にはストレスを感じなかったのですが、何分穴が多いせいもあって途中でドリルを折ってしまうトラブルも発生し近所のショップに駆け込む羽目に(汗)

 あと往生したのが「フレキシブルレールにジョイナーを取り付ける」行程。やたらとジョイナーの合いが渋かったのでジョイナー一個つけるのに10分くらい悪戦苦闘を強いられました(大汗)


 行き当たりばったりに近い工程のため実行時にはてんやわんやでしたが、どうにか本線部分のレールの固定は完了です。