1414号
融資を必要としないであろう
会社の社長さんから
『融資の相談がある。』
こんなお話がありました。
この会社の業績は好調で、
手許資金はかなりの余裕があります。
しかし、数か月前にも、
何のために必要だったのか
定かではないですが、
融資を受けたような気がします。
運転資金を
半年以内に再度借りることは
原則としてできません。
それは、金融機関から、
計画性がないとみなされるからです。
運転資金と言ってもいろいろあります。
売上の増加に伴い
必要な運転資金は増加します。
そんな前向きな運転資金もあれば、
後ろ向きな運転資金もあります。
コロナによる売上高の減少に伴う
資金の需要は、
運転資金と言われますが、
後ろ向きな赤字資金です。
昨日のブログにも書いたように、
半年以内であっても
コロナ融資は認められます。
ただし、売上高が前年比で
20%減という要件はあります。
売上高が前年に比べ、
どんどん増えている会社は、
コロナ融資では、
申し込みができません。
『資金を何に使うんだろう?』
社長にお聞きすると、
『車や備品を、
撤退する同業者から買い取る!』とのこと。
この業界でも、
二極化が進んでいます。
車や備品の購入に充てる資金は、
設備資金にあたります。
運転資金じゃないんですね。
よく調べると、
半年前に借りたのも、
設備資金でした。
社員が増え、
設備の導入により、
どんどん規模が大きくなるようです。
金融機関が知りたいのはこれです。
『その設備って、何のために買うの?
本当に必要?』
その答えは、利益計画と
資金繰り計画に現れます。
設備の導入により、
業績が、資金繰りが、どう変わるのか?
一緒にシミュレーションすることで、
答えが見えてきます。
運転資金を借りるときも、
利益計画と資金繰り計画をつくります。
運転資金と設備資金は、
やることは同じですが、
目的が全く違います。
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