1160号目
コロナ融資の対応をしていて、
こんな質問は、
回答に困ります。
『銀行と公庫、
両方から借りることはできますか？』
この質問は、最初からあるのではなく、
国民生活金融公庫と、
銀行の両方に打診をした後になります。
資金を急がない場合には、
条件が有利な国民生活金融公庫に
案件を持ち込みます。
ある程度急ぐ場合には、
銀行から打診しますが、
ここで、サクッと進みそうにないときは、
国民生活金融公庫にも持ち込みます。
『どっちか通ればいいや。』って
感じです。
意外にも、どっちも通ったときに、
この質問が出ます。
『銀行と公庫、
両方から借りることはできますか？』
私達が間に入った案件は、
不安ながらに見守った案件でも、
どっちも通っているのが
多いように感じます。
金額が多い方では、
銀行で4,000万円、公庫で4,000万円の
承認をもらいました。
合計8,000万円です。
500万円ずつ申し込んでも、
両方で1,000万円になります。
『どちらか一方でも、
引っ掛かったらいい。』
そんな願いを込めて打診しますが、
承認をもらうと、そんなことは忘れています。
『両方から借りると、
どうなると思いますか？』
これは詐欺になります。
1,000万円という資金が必要で、
銀行から500万円借り、
公庫からも500万円借りる。
こんな計画をそれぞれに出していたら、
詐欺ではないですが、
そんなことはしていません。
500万円という資金が必要で、
満額借りる計画を
銀行と公庫に出しているはずです。
両方から500万円借りたら、
計画と違いますよね。
金融公庫から
訴えられることはないでしょうが、
今後の与信判断に大きな影響を与えます。
そんな場合に、
どうしても両方から借りたいなら、
借りる前に、銀行と公庫に
その旨を伝えてください。
何も言わずに、両方から借りると、
後で大変なことになります。
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