1159号目
『借り換えができないって、
銀行員に言われたんですけど・・・。』
コロナ関連融資で、
銀行に融資を申し込んだ方から
質問がありました。
民間での金融機関において
コロナ関連融資は2種類あります。
セーフティーネット保証4号と5号です。
結論から言うと、
セーフティーネット保証5号は
借り換えが可能ですが、
セーフティーネット保証4号は、
借り換えできません。
どんな違いがあるか簡単に
ご説明します。
セーフティーネット保証4号は、
すべての業種が対象です。
条件は、前年比20%以上の売上高減少です。
減少についての細かい説明は省きます。
なので、20%減少というハードルを越えると、
どんな企業でも適用できます。
こちらは、
信用保証協会の保証割合は100%なので、
全額保証協会がリスクを負います。
一方
セーフティーネット保証5号の条件は、
前年比5%以上の売上高減少です。
ハードルは低く見えますが、
対象業種が、
飲食店、建築工事業、運送業、
製造業の一部など・・・
限られます。
セーフティーネット保証5号の
指定業種はこちらです。
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200323008/20200323008-2.pdf
ただし、この指定業種は、
どんどん広がっています。
昨日まで対象じゃなくても
今日は対象になっているかもしれません。
こちらは、
信用保証協会の保証割合は80%なので、
20%は、銀行など民間の金融機関が
リスクを負います。
で、『借り換えは可能か?』というと、
セーフティーネット保証5号のみが対象です。
セーフティーネット保証4号で借りると、
借り換えはできません。
理由はというと、
セーフティーネット保証4号は、
信用保証協会が100%保証するもので、
既存の借入は、80%保証がほとんどです。
今まで80%保証していたものを、
借り換えにより100%に切り替えることは、
できないというのが、
借り換えできない理由です。
セーフティーネット保証5号は、
信用保証協会が80%保証するものであり、
既存のものと同じとなり、
借り換えができるということです。
まとめると、
以下の通りです。
借り換えができないと
言われたときは、
納得するまで、
その理由を聞いてください。
制度上の理由、
銀行の都合、
他行への配慮
いろいろあるでしょう。
分からないと、手の打ちようがありません。
ただ、状況は日々変わっています。
近々、銀行や信用金庫など、
民間の金融機関を通し、
信用保証協会の保証付き融資でも
すべて借り換えが可能になると
聞いています。
改正されましたら、随時ご報告します。
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