1074号目
知人である経営者さんから、
『スタッフのことが心配！』だということで、
スタッフ面談のご依頼がありました。
面談の内容について、
経営者さんへ伝えて欲しくないことは、
『誰が言ったのか？』等々
原則として、秘密を守ります。
また、私達は、
経営者が回したスパイではありません。
スタッフと経営者の不安を取り除き、
スタッフの行動を後押し出来たらと思っています。
また、
スタッフ本人が面白く働くために
面談を行っているので、
スタッフさんは、本心を言ってくれます。
上司や社長に、
言いたいことを言えずに働くのは
辛いものがあります。
今回のスタッフ面談にて、
こんなことで困っているスタッフさんが
いらっしゃいました。
『タイムカードは、
もう、見たくもない！』
『タイムカードって、
どういうこと？？？』
『他人のタイムカードを押すのが、
ツライんです。』
納得です。
社長からお願いされているのでしょうね。
たまにこんな会社と出会います。
私の前職の会社もそうでした。
総務の方から、泣きながら、
話しを聞いたことがあります。
社長にタイムカードは必要ありません。
社長の奥様やお母さまのタイムカードを
社員に押させています。
社長は、
なぜ、そんなことを
指示するのでしょうか？
本来、タイムカードは、本人が押すものです。
会社に来ることなく、
直接、現場に行ったときは、
同僚に打刻を依頼することはあるでしょう。
でも、そんなことではありません。
会社に来るはずのない
社長の奥様やお母さまのタイムカードを
押させているのは、
出勤したとみせかけるためです。
それは、
働いてもない社長の身内に、給料を払い、
不当に、
税金や社会保険料の負担を下げるためです。
いわゆる脱税です。
でも、今回の場合では、
スタッフへ指示したのは、
社長の意思ではありません。
バカな税理士や社労士が
社長に悪知恵を植え付けたようです。
その証拠づくりを、
スタッフにさせています。
証拠を作りたいなら、
社長が作ればいいんです。
それもどうかと思いますが、
面倒くさい、とか、
社員が出社する時間に
会社に来ないとかの理由で、
スタッフにさせているのが一般的です。
でも、こんな裏工作は、
すぐバレます。
担当を交代させたり、
出勤時以外に押させるなど、
対策を取らずに、一人に裏工作をさせると、
全く同じタイムカードが２つ出来上がります。
タイムカードを並べると、すぐ分かります。
また、働いた実態がないので、
何の仕事をさせていたのか説明できません。
タイムカードを打刻しているスタッフは
どう感じているでしょうか？
自分の意思ではなく、会社の命令で、
『犯罪に片棒を担がされている。』
思考は行動によって強化されます。
タイムカードを打刻するのは毎日です。
毎日、『犯罪』をしている自分を意識し、
会社は勿論のこと、自分が嫌いになります。
そんなことをしていると、
スタッフからの信用を失うのは当然のこと、
得した税金？の比ではない損を
するのではないでしょうか。
こんな会社では、
社長が何を言っても、
社員の心には響きません。
破滅に向かう典型的な会社です。
皆様の会社では、
そんなことはないと思いますが・・・。
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