『銀行の定期異動ルール撤廃』
そんなニュースを3日前に拝見しました。
撤廃の理由はというと、
中小企業の円滑な事業承継や
個人顧客の資産形成をサポートするには、
営業担当者との長期的な信頼関係の構築が
不可欠と判断した。 と、いうもの。
もともと、このルールは、
銀行内での不正や
融資先との癒着の防止のために、
定期的な人事異動を、
金融庁が銀行に求めたものです。
『撤廃しても、当初の目的が達成されるのか?』
『不正や癒着よりも、
企業や国民へのサポートを優先したのか?』
よく分かりませんが、今回の撤廃により、
銀行は、どう変わっていくのでしょうか?
なお、金融庁は、単に定期的に異動をすれば、
不正や癒着を防止できるとは考えておらず、
金融庁の指導により、行内では、
様々なチェック機能が働いていることを
念のため、申し上げておきます。
定期的な人事異動というのは、具体的には、
約3年で転勤になるということです。
それは、絶対ということはなく、
早ければ1年半、
遅ければ5年近く ということもあります。
だから、融資先とも、行内でも、
よい関係を築いた頃に、
良くても悪くても、転勤になります。
この定期的な異動は、
家庭がある人にとっては大きな負担になります。
しかし、大きなメリットを感じていました。
銀行に入った頃、上司から、
こんなことを言われたのを覚えています。
『嫌な上司も3年の我慢!』
上司が嫌な人でも、
長くても3年我慢したら、新しい上司になる。
新し上司も嫌だったら、
更にまた3年我慢すればいい。だから、
『上司と合わないから辞めるということは
しないで欲しい。』 ということです。
転勤というのは、全員一斉になるのではなく、
年に3回程、転勤の時期があり、毎回、
約1割の人が転勤になり、
約3年で全員入れ替わるというものです。
常に、出入りがあるので、平均すると、
同僚とは約1年半のお付き合いです。
もし一緒に赴任してきたら、
丸3年間一緒になります。
『3年の我慢』の3年とは、
ここから来ています。
原則、転勤は自分の意志ではありません。
本部が決めた人事に従うしかありません。
行員の精神状態に一番影響を与えるのは、
支店長です。嫌な上司とは誰のことかと言うと、
部課長ではなく、支店長のことです。
支店配属に行員の人生は、
銀行のトップではなく、支店長に支配される。
と言っても過言ではありません。
ということは、
『嫌な上司も3年の我慢!』
これがなくなるということですね。
明日に続きます。
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