こんな方が、融資の相談に見えました。
1人で経営されている方です。
商品の売れ行きはというと、
毎月は売れていない。
売れるときは大きな金額になるけど、
売れないときは全く売れない。
事業の性質上、仕入はなく、
売上高がそのまま粗利になる事業です。
今後の見通しはというと、
5月と6月は、売上ゼロ、
7月と8月に、200万円ずつの売上かも。
そうなんです。
売上の見込は、『かも』なんです。
この会社のすごいところは、
『販売予約は殺到している。』と、
いうことです。
詳しいことは書けませんが、
自然の影響を大きく受けるので、
商品はできるかどうかが未定です。
製品さえできたら、いくらでも売れる!
他から仕入れても売れるんですが、
どこにも出回っていません。
自分で作るしかない!
その製品の単価はというと、
世間の相場は、20~30万円のところ、
この会社の商品は高品質なので、
平均で100万円を超えます。
なぜ、この事業が不安定なのか?
それは、
経営者一人で、
100万円の商品を扱っているからです。
一倉定先生が提唱する理論の一つに、
『社員一人当たりの物件価格理論』
というものがあります。
事業を行うにあたり、適切な販売単価は、
社員の数に1万円を掛けたものが、
下限であるという。
更に、その10倍した金額が上限という。
例えば、10人の企業であれば、
10人×1万円=10万円が下限
上限は、10万円×10倍=100万円だという。
(更にその1.5倍が本当の上限)
1人の企業であれば、
1人×1万円=1万円が下限
上限は、1万円×10倍=10万円です。
更にその1.5倍はというと、15万円です。
今回、相談に来られた方は、
1人で事業を行っていますが、
単価は100万円にしています。
一倉定理論では15万円が上限なのに、
扱っている商品の単価は、
その7倍になっています。
これが、売上高の発生が、
不安定になっている原因の一つです。
この会社の毎月の売上が、
安定してコンスタントに上がるように、
商品とサービスを変えていきます。
あなたの会社の物件価格は適正ですか?
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