昨年、居ても立っても居られず、
ある先輩経営者のボヤキに
突っ込みを入れてしまいました。
そのボヤキとは、
『もう少し、売上が伸びたら
社員を雇いたい・・・。』
その経営者さんは、奥様とお二人で
会社を経営されています。
いわゆる家族経営です。
『売上が伸びたら・・・』とは言うものの、
本当のところ、
伸びる予定なんてありません。
『○○になったら、□□をする。』
この表現を使うときは、
『一生しない。』と宣言しているのと同じです。
本当のところ、『売上は伸びない。』と、
本人も分かっているのに、
できない言い訳をしているだけです。
売上を伸ばしたくないのではなく、
『どうやったら、売上を伸ばせるのかが、
分からない。』
それが、実情です。
長年、家族で経営されています。
売上は毎年同じ。
やっていることも毎年同じ。
課題も毎年同じ。
課題に対して何もしないのも毎年同じ
今の環境から抜け出したいけど、
変わらないのが心地いい。
私がその方に言ったのは、こんな言葉です。
『人を雇ってから、
粗利を伸ばしたらどう?』
順番が逆です。
会社の規模が大きくなり、
雇う余裕が出てきたら、人を雇用する。
これは一般的な考え方です。
でも、そんな思考をしているから、
いつまでたっても、
何も変わらないんです。
人を雇用してから、
必要な粗利を増やす。
粗利を増やせないと、
赤字が垂れ流しになり、
最悪、破産に向かうかもしれません。
『払う余裕もないのに、
人を雇うなんて恐ろしい。』
私にしたら、
何の危機感もなく、
現状維持を続ける方が恐ろしい。
実際のところ、
私はそうしてきました。
雇用してから、それ以上に稼ぐ。
仕事が忙しくなり、
人が必要だと思ってから人を雇っても
すぐには、使いものにはなりません。
まして、今の時代、
探してもすぐに人はいません。
半人前に育てるには、
せめて半年間、1年間は必要です。
今は必要なくても、
半年後、1年後に必要な人材を、
いま、採用し、育成に専念する。
これが、粗利を伸ばす秘訣です。
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