映画「回転」
ミス・ギデンズは家庭教師として田舎町を訪れ、ブライハウスという古い屋敷に向かう そこでは、マイルスとフロラの幼い兄妹が長い間、メイドのグロース夫人に面倒を観られながら暮らしていた 雇われて屋敷で生活して行くうち、ギデンズは屋敷にいるはずのない男の姿を屋上で見かけたり、遠くからこっちを眺める黒服の若い女性の姿を見かけたりと、さまざまな怪奇現象に襲われる ギデンズは怪奇現象の謎を知るためにブライハウスのことを調べるが、自分の前任者のミス・ジェスルが悲惨な惨劇に見舞われたことを知る、、、
こちらは1961年制作の イギリス映画
です(100分)
この作品をジャンル分けするのは、大変難しいのであります ホラー映画ともいえま
すし、サスペンス映画ともいえます、ゴシックホラーや、サイコロジカルな要素もふ
んだんです。ヘンリー・ジェイムズの小説 「ねじの回転」 の映画化作品で、共同脚本
に、かの 「ティファニーで朝食を」 「冷血」 等の小説で有名な トルーマン・カポー
ティ が参加しています
映画は、女性の悲し気な歌で幕を開けます 「今は独りぼっち 柳のそばですす
り泣く柳よ歌っておくれ あの人が帰って来るように~♪」 物語は、ロンドンで
暮らす大金持ちの男の部屋での面接場面からスタートします いきなり 雇い主の男か
ら、「君は想像力があるかね?」 という不思議な質問で始まり、独身であるその男は
自分は利己的で、独身の生活に満足していると言います しかし二人の遺児を急遽 引
き取らねばならなくなり、その子供が暮らす邸宅に住み込みの 家庭教師 として雇いた
いと言われます 牧師の娘である ミス・ギデンス は、不安ながらも子供の家庭教師を
引き受けます 唯一 男からの注文は、私の手を煩わせず、自分自身で問題を解決する
ようにとのことでした ![]()
着任すると、そこは自然豊かで広大な夢のような邸宅でした
屋敷を訪れた彼女
を待っていたのは、幼いフローラ と世話人の グロース夫人 兄の マイルス は寄宿学
校に行っていましたが、ほどなくして寄宿学校を退学させられ、屋敷へと帰って来ま
す 心配していましたが、二人とも良い子で 平穏で楽しい生活を過ごしていたある日
邸宅の屋上に見知らぬ男の姿を見ます 慌てて屋上に上がると、そこには マイルスが
鳩と戯れ、誰も居なかったと告げられます
その日から、度々女の姿も見るよう
になり
遂に グロースに告げます。
グロースは以前ここに下足として住んでいた男が亡くなり、同じように家庭教師とし
ていた女性と恋仲の関係にあり、男が死んだ事にショックを受けた女性も、後を追う
ように邸宅の池で自殺したという出来事があった事実を告げられます その二人に懐
いていたという子供達 ギデンズは子供達の不可解な行動や言動は、亡くなった二
人が子供を利用して、現世を彷徨っていると思い、子供を自分で守るという強い意志
の下、ある行動に出るのですが、、、
本作のポイントは、幽霊らしきものを見るのは彼女だけ、だという事です もちろん
観客にもその姿は見えますが、それが実体なのか?彼女の不安と責任感が生み出す 幻
影なのか? その答えは正に こちらの想像力に委ねられます その答えをどう導くか
は、本作の中に、様々に散りばめられた出来事や行動、そして状況が材料になります
鏡、窓、ドア、カーテン、水 といった こちらとあちらを隔てる物の存在が画面に多数
登場し、現実と妄想の危うさが映像によって表現されています 本人が気付かぬうち
に、彼女はそのラインを越えてしまったのでしょうか
亡くなった男女を想像する事で、ギデンズの秘めていた妄想が膨らみ、それが子供を
守るという使命感と重圧へと歪んでいくようにもとれます 禁欲生活の暴走によるヒ
ステリーともいえるかも知れません 美しい白いバラがポイントとして度々画面に映
されます。
ギデンズ を象徴しているのでしょうか? ここに見られる亡霊のようなものは、ただ
そこに立っているだけの描写で、逆にそれが恐ろしく感じて効果的です ![]()
シネマスコープのモノクロで撮影された本作の画面は、大変美しく 時代ははっきりと
は示されませんが、馬車であったり、衣装がとてもエレガントでクラシカルで見とれ
ます 夜の明かりが ロウソク
という生活も雰囲気たっぷりです 二人の兄妹も見
事な演技を披露してくれています
現在のホラーや、サスペンス映画にも 少なからず影響を及ぼしている作品だと思われ
ますので、機会があれば ご覧になってみて下さいませです ![]()
では、また次回ですよ~! ![]()
オープニングタイトルです 前半は本編のまま真っ暗であります ![]()












