クロール 凶暴領域
大学の競泳選手ヘイリーは、巨大ハリケーンの直撃を受けたフロリダで一人暮らしをしている父デイブと連絡が取れなくなったことを心配し実家へと向かう。嵐の中、どうにか実家に辿り着くも父の姿は見あたらず、地下室で重傷を負っていた父をようやく発見する。 しかし救助しようとした瞬間、ヘイリーも何かに背後から襲われ、右足を負傷してしまう。 相手はなんと巨大なワニだった、、。
こちらは2019年制作の アメリカ映画
です。 (87分)
ジャンル映画の定番、動物モノのパニックホラー映画です。 昨今のトレンド?の サ
メが巨大化したり、空から飛んで来たリと大作からあえてのB級作まで、かなりのイ
ンフレが起こっていますが、ここに来てサメからアリゲーターへと路線変更でござい
ます。
サメ映画同様、キャッキャ笑いながら観る映画と思いきや、これがなか
なかのサスペンスフルな出来栄え、かの 「ジョーズ」 や 「鳥」 のような、正統派作
品なのでした。
舞台はフロリダ 巨大台風が接近し避難警告が出されはじめている頃、大学で競
泳選手をしているヘイリーの元に、「父と連絡が取れない」という姉からの電話を受
けます。 両親は離婚し、しばらく会っていない父親でしたが、幼い頃からヘイリーの
水泳をサポートしてくれていました。
心配になった彼女は避難勧告を無視して父の居る湖畔沿いの家へと向かいます。 姿が
見えない父は身体にケガを負った状態で、家の地下で倒れていました。 父を助けよう
としたヘイリーでしたが、そこには巨大なアリゲーターが潜んでいたのでありまし
王道のB級臭プンプンですが、これが意外とちゃんとした出来栄えなのにまず驚きま
す。アリゲーターや迫りくる台風は勿論CGですが、このクオリティが「アベンジャ
ーズ」並みにちゃんとリアルに仕上がっています。
もう一つは台風による浸水や洪水、映画のほとんどが浸水した家の中でのアクション
ですが、こちらもしっかりとセットが組まれ、大量の水の中で物語が進行していきま
す。このように見た目の安っぽさは全くありません。
物語は襲ってくるアリゲーター (近隣にあるワニ園から台風の増水で下水道を伝って
来たという設定) と、地下の浸水で溺れるという二つの恐怖を上手くシンクロさせて
います。狭い地下、ケガを負って上手く動けない父、どんどんと水かさが増す空間、
どこから現れるか分からないアリゲーターと、時間と空間、そして動きと、多くの制
約がある事で、アリゲーターの恐怖だけではない、リアルなサスペンスが盛り上がり
ます。 ![]()
台風の風と雨が絶妙な効果を生み、氾濫した水が地下から一階へと浸水していく事で
動かなければならないという状況になります。 それに伴って場面も変わり、同時にア
リゲーターの行動範囲も広がる、という設定の上手さが憎い所なのであります。
そして最も重要な人間ドラマであります、離婚によって離れかけた父と娘の絆が、死
を目の前にした困難な状況を乗り越えようとする事で、互いに再生していく様は、こ
れまた王道ではありますが心動かされます。 この親子を演じるのが カヤ・スコデラ
リオ (メイズ・ランナー) と バリー・ペッパー (グリーンマイル、プライベート・
ライアン) の二人。
個人的にはアリゲーター云々よりも、この二人のドラマがちゃんとしていている事に
よって生まれるドラマの方が意外と見応えがあったりして、より物語をリアルに体感
できるものにしているのでした。
とはいえ、ちゃんとジャンル映画のツボも抑えた楽しさと恐怖、サスペンス、スリラ
ー、そして わんこ
と、見所沢山な 正規のB級作品。 本作を観た後で発煙筒が欲
しくなった私なのでした。 ![]()
また新たな 強い女性映画 の誕生であります。 短い時間でどんどん進むストーリー
と、可愛いわんこも観れますので、お休みの日に気楽にワイワイ言いながらご覧にな
るにはもってこいの作品だと思いますので、機会があればご覧になってみてはいかが
でしょうか、です。 ![]()
では、また次回ですよ~! ![]()















