KISEKI 奇跡ってあるんだね。 また君と会えるとは思わなかったよ。 声ですぐわかったよ。 あの聞きなれた君の声。 いつ以来だろう。 君の声を耳にするのは。 君は以前と変わらなかった。 あいかわらず可愛かったよ。 でも、左手の薬指には指輪が光っていたね。 いいんだ。 君があれ以来ずっと独りだなんて思ってやしない。 声をかけるべきだったかな。 でも、いいんだ。 元気そうで良かったよ。 ただ君を見れて嬉しかった。 奇跡ってあるんだね。