あらやす日(本)誌 -115ページ目

増税推進内閣~さっそく、たばこ税増税

9/4、
復興増税議論が再開されると言う。

増税推進内閣の始動だ。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110904/k10015372941000.html

東日本大震災からの復興に向けた財源を確保するため、
政府の税制調査会は、今週、総会を開いて民主党代表選挙などで中断していた、
「復興増税」の具体的な検討(所得税と法人税への上乗せが有力案)を再開する方針だ。

東北の被災者からも復興税を取るつもりか…。


そして、今日9/5、
小宮山厚生労働相は記者会見で、
2012年度税制改正に向けて、
たばこ税の増税を財務省に要望する考えを明らかにした。

実際は、
財務省の要望に答えたのではないか?

第一声で、
さっそく増税とは、
さすが増税推進内閣だ。

お見事というしか言葉が出ない。

厚労省大臣ならば、
最初に言うことが別にあるだろうに。

小生の民主党支持率は、
これで10ポイント以上は下がった。

しかし、
小宮山厚生労働相と民主党への財務省の評価は、
10ポイント以上上昇か。







短編映画「blind」のチェルノブイリ・ネックレス

坂本龍一氏のDVD映像などを手がけた映像作家ショウダユキヒロ氏が監督した短編映画「blind」。

約4分の短編映画だが、
子供の首にできた傷跡(チェルノブイリ・ネックレス)はショッキングだ。


http://vimeo.com/28533174

なぜか?
アメーバではvimeoの映像を貼り込めない。


映像の中に出てくるポスターの女性たちは、
耳をふさぎ、目を覆っている。

無関心な状況の比喩だろう。


「経済と国家がわかる 国民の教養」(三橋貴明著)~マスコミの言説を疑う力

下記は、
三橋貴明氏の新刊「経済と国家がわかる 国民の教養」(扶桑社)
のアマゾンでの内容紹介文。


◆常識を疑わないバカが日本を壊す。
◆今こそ“新しい教養”が必要だ

   現代の固定観念  →しかし、実際は…
■「日本は財政破綻する」→しない
■「日本の公務員は多すぎる」→少ない
■「少子化でデフレが止まらない」→逆
■「年金制度は崩壊する」→しない
■「グローバリズムは正しい」→終焉
■「欧州の多文化主義を見習え」→崩壊
■「ナショナリズムは害悪だ」→健全

内容紹介文内で「バカ」とは…。
アマゾンや扶桑社の反対を押し切って三橋氏が入れた文言だろう。

「バカ」とは、
いかにも三橋氏らしい「怒り」の表出で、
おちゃめなところでもある。

白黒つけて馬鹿を見極める力が必要であることは、
間違いない。

小生も、
上記の構図にはほぼ同感だが、
日本の財政や年金制度がカイゼンを要することは間違いなく、
また、
対人口比では日本の公務員数が少ないが、
公務員の給与が世界で一番高いことも事実だ。

経済と国家がわかる 国民の教養
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戦後のある時代から、
日本はミクロ経済至上主義一辺倒症候群にかかっているのではないか?

この病の結果、
ミクロ的な金儲けだけを考えてしまう。
そして、
マスコミなどの扇動を鵜呑みにして、
総合的に考える力を失っているのではないだろうか。

実際、
これでは、
金儲けもできなくなってきている。

固定観念、先入観、偏見、ある種の概念を扇動する情報の中で、
新しい商品・サービスや技術が生まれるわけがない。

シュンペータは、
イノベーションとは、
通常の思考回路=軌道から逸脱する革命的な変化だと定義した。

また、
古い支配者からはイノベーションは生まれないとも言った。

常識を疑う力は、
経済活性化の原動力だと言える。

三橋氏の「常識」は、
正しい事実を知るという意味であり、
この正しく把握した事実をベースにしなければ、
イノベーションもありえないだろう。

フクシマを語る二人の詩人~対照的な和合氏とビナード氏

和合亮一氏は、
福島県在住の詩人で、
東日本大震災で被災し、
twitterで詩篇「詩の礫」を発表し続けて注目を浴びた。

【参考】和合亮一氏のTwitter
http://twitter.com/#!/wago2828

アメリカ・ミシガン州生まれのアーサー・ビナード(朝美納豆)氏は、
東京在住の詩人で、
原発事故や原子力に関するテーマの発言を多くしている。

【参考】日本語ハラゴナシ(アーサー・ビナード)
http://www.web-nihongo.com/column/haragonashi/index.html


フクシマという同じ対象を語る二人の言動は対照的だ。


和合亮一氏は、
言葉を隠れ蓑にして本音を隠して、
フクシマにまつわる怒りを言葉の衣できれいに覆って、
そして、
原発推進派の佐藤雄平・福島県知事といっしょに、
福島の桃を販売促進できる詩人だ。

和合氏とは逆に、
アーサー・ビナード氏は、
気持ちをストレートに言葉で表現できる詩人だ。
…「できて」当たり前なのだが…


勇気ある文学者は、
言葉で気持ちを隠しはせず、
言葉のための言葉の創出を潔しとはしない。

しかし、
和合氏などの日本の多くの詩人や文学者は、
「気持ちをストレートに言葉で表現」しない。

今回はさすがにクールな村上春樹氏さえ、
フクシマの事態に怒りを表現している。

【参考】原発事故:あのクールな作家・村上春樹氏も怒っているようだ?
http://ameblo.jp/ararada/entry-10920674473.html

また、
福島在住の小説家で臨済宗の僧侶でもある玄侑宗久氏(東日本大震災復興構想会議委員)は、
「原子力村の大罪」(ベストセラーズ 2011/9/1発行)の中で、
「福島県には地震、津波、原発、風評被害がのしかかったと言われるが、今いちばん恐ろしいのは、それに五つ目の苦しみ、『風化』が加わることだ」と語っている。


「気持ちをストレートに言葉で表現」しないことは、
日本人の一種の美徳だろう。

しかし、
福島の桃を佐藤雄平知事といっしょに販売促進することは、
言葉以上にストレートな表現だ。





















理念なき幼稚な支持理由~野田政権

日本経済新聞社とテレビ東京は9/2~9/3に、
野田政権の発足を受け、緊急世論調査を実施した。

その結果、
内閣支持率は驚きの67%だったが、
その支持理由は「清潔である」が19%で、次が「安定感がある」。

ナント抽象的で幼稚な支持理由か!!

原発事故対応についても、
具体的な方針も出ていない。

こんな低レベルな情緒的な理由で、
賢明な人々が評価するわけがないと思いたい。

芸能人の人気投票でももう少し具体的な理由を見つけると思うが…。

小学生の学級会でももう少し高度な理由を見つけると思うが…。


これで日本の未来を担う政権の評価ができたら、
まったくもって、
幸せなことだ。

「清潔」「安定感」などの情緒的な選択肢ではなく、
「放射能許容度引き上げ維持」や「増税路線」などの政策が選択肢に入ったら、
この支持率はありえないだろう。



【参考】各社の野田政権アンケート

    支持率 不支持率
日経新聞:67%  21%
読売新聞:65%  19%
共同通信:62.8% 18.1%
毎日新聞:56%  14%
朝日新聞:53%  18%





今日は何の日~日本が降伏文書に署名した日

下記は、
孫崎享氏がツイッターで今日投稿した内容です。

http://twitter.com/#!/magosaki_ukeru

今日9月2日は、
(1945年に)日本が降伏文書に署名した日。
実質的に戦争が終わった日。
日本では何故この日が記念されないか‥。

(終戦後間もなく)
アメリカのマサチュセッツ工科大学の総長コンプトン博士が訪日して、
日本の情勢を調査の後、米トルーマン大統領にこう報告した。

「日本人は事実上、軍人をボスとする封建組織の中の奴隷国であった。そこで一般の人は一方のボスのもとから他方のボス、すなわち現在のわが占領軍のもとに切り換わったわけである。彼らの多くの者はこの切り替えは新しい政権のもとに生計が保たれていければ、別に大したことではないのである。」

以下は、
私見ですが、
コンプトン博士の分析は的を射ていると思います。

戦争は国の支配層が起こしたもので‥
今回の原発事故も同じ論理になったらまったく進歩がないのであって‥
同じ論理で支配層の責任にしそうな感じですが、
ウソでも大人は責任を痛感しければなりません。




良心的なドイツTV報道、それを潰す日本のメディア

ドイツの公共放送ZDFテレビのFrontal21(ドイツのテレビ番組「最前線21」)による、
「福島原発事故、その後」(日本語字幕)がネットに掲載されている。


↑削除される可能性がありますのでそのときはご容赦ください。

この番組での独自取材で、
福島県知事が隣接県の病院に福島県民の診察をするなという指示を出しているという、
驚愕の発言がある。

福島県当局はこれを否定しているが‥。

YouTubeに掲載した上記と同じ映像を、
原発の爆発シーンが著作権侵害だという理由で福島中央テレビ(日本テレビ系列)が削除申請し削除させたが、
この削除申請はYouTubeに対してだけで、なぜかドイツのZDFのサイトでは自由に見られるようだ。

【ドイツ・ZDFの元映像】
http://www.zdf.de/ZDFmediathek/beitrag/video/1406700/Die-Folgen-von-Fukushima#/beitrag/video/1406700/Die-Folgen-von-Fukushima

原発反対派の前知事・佐藤栄佐久氏が失脚したとき、
福島民報や福島中央テレビはその失脚を喜び、
そして、原発の必要性をとなえるような原発推進派的な報道をしたメディアだ。

【参考】
2003年、佐藤栄佐久・前福島県知事は国と東京電力と闘って福島の原子炉をすべて停止させた。佐藤栄佐久氏が失脚せず、原発推進派の現佐藤雄平知事が選出されなかったら原発事故は起きていなかったかもしれない。誠に残念なことだ。



チェルノブイリ原発事故時、
原発のあったウクライナ地方当局(現・ウクライナ共和国)の政治家や軍人などの有力者を中心に、
のんきなモスクワの中央政府に必死にかみついて国を動かした。

ここに、
チェルノブイリ原発事故対応と、
福島第一原発事故対応の大きな違いのひとつがあるのかもしれない。

日本の中央集権(行政中心)体制は、
旧・ソ連の共産党体制よりも強靱なのかもしれない。

また、
福島の地方自治体は、
旧ソ連のウクライナよりも弱体なのかもしれない。

福島の原発事故対応ののんきさは、
原発推進派の福島県知事などの政治家や、
多くの原発推進地方自治体の存在が、
人道的な対応の障壁になっているのかもしれない。

だから、
原発マネーを1円ももらっていなかった南相馬市の桜井市長は、
周囲敵だからの中で孤軍奮闘してネットに訴えるしかなかったのかもしれない。

もし、
地元の政治家や地方自治体が人道的な対応の壁になっているのならば、
まさしく悪代官の支配する世界であり、いかに美しい故郷であっても、
放射能のあるなしに関わらず、早く逃げるのが得策かもしれない。

しかし、
経済的な問題等から逃げられない人が多いのが現実だろう。


革新的で実験的な試みをしていて有名だった飯舘村が、
高濃度放射能汚染地帯になってしまったことは皮肉なことで、
非常に残念なことだ。

この未曾有の試練は、
放射能に汚染された土壌を超えて、
福島に民主主義に目覚めた地域住民による、
革新的な町をつくる土壌を醸成させるかもしれない。








何かを伝道しようとしたカリスマ~スティーブン・ジョブズ引退

8/24、
パソコンの概念を最初に商品化して成功したアップル社の創業者、
スティーブン・ジョブズ(Steven Paul Jobs:1955年2月24日生まれだからまだ56歳)氏が、
アップル社のCEO(最高経営責任者)を引退し、会長に退いた。

あらやす日(本)誌~内なるアメーバを探して


マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツは、
製品の細かい技術的な分野にクビをつっこむと言う。

しかし、
スティーブン・ジョブズは、
製品・サービスを利用する人々の視線からまず入り、
最後も人々の視線の中で夢を実現する。

スティーブン・ジョブズのプレゼンが名物になるのも、
よくわかる。

ビル・ゲイツがネクタイの似合うまじめな技術者ならば、
スティーブン・ジョブズはTシャツの似合う、
世界に何かを広める伝道者のようだ。

IBMやマイクロソフト社の主要顧客は法人向けのようだが、
アップル社の「人々に力を」というのキャッチコピーが物語る顧客像は、
純粋に個人個人の人々のようだ。

スティーブン・ジョブズは、
大学時代にカリグラフィー(西洋書道)の教室に通っていたことがあると言う。

1980年代、
アップル社の初期のパソコンである、
マッキントッシュ・プラスで動作するソフトに、
書道のソフトがあったことを思い出す。

当時、
マッキントッシュ・プラスの前に座って瞑想する人間の姿を、
禅の思想にたとえたイラストがあった。

ヒッピー文化の残るアメリカ西海岸らしいイメージのイラストだと思った。


ディスプレイ画面に広がる無限のデジタルの世界に、
スティーブン・ジョブズは夢を描こうとしたのだろう。

夢を描く世界は、
パソコンの画面でも、
携帯電話の画面でもハード的には何でもいいのだ。

肌身離さず持ち歩いて人々に夢の力を与えるという意味で、
携帯電話は重いパソコンを超える魅力がある。

まだまだ、
スティーブン・ジョブズの夢は終わらないだろう。

アップル社のCEOは引退しても、
ディズニーの取締役を引退しない理由が、
そこにあるのかもしれない。


東京電力の損害賠償・受付は先手?必勝?

東京電力は損害賠償の対象項目を発表し、
9月上旬から原発事故の損害賠償の受付を開始する。

この損害賠償に応じた時点で、
裁判所への損害賠償の訴えができなくなるでは?
という疑問が生じる。

避難先で生活に困っている人は多い。

東電の呈示額に不満があっても、
早く現金を入手したいというのが心情だろう。

避難者の経済的支援はたしかに早いに越したことはない。

しかし、
東電は先手を打って、
裁判所への損賠訴訟を封じるねらいもあるのではないだろうか?

また、
損害賠償の項目に風評被害、宿泊費、健康診断費用、除染費用などがあるが、
もっとも重大な被害で損賠額が高額になるのは、
これから露呈するであろう健康被害だ。

この健康被害については、
このままでは、適切な避難指示をしなかったという理由で、
被告は東電と政府の共犯関係になってゆくのかもしれない。










中間的立場の野田氏が民主党代表に決定

8/29、野田佳彦(のだ よしひこ)氏が民主党代表に決まった。

2009年に民主党に政権交代してから、
3人目の党代表。

年齢は1957年生まれの54歳だが、
年齢の割には落ち着いた安定感のある風貌(老けている?)だ。

野田氏は千葉県選出の衆議院議員(5期)で、
菅内閣の元・財務大臣。

前代表の菅氏と同様に2世議員ではない。

野田氏は早稲田出身で、
父親は元自衛隊員(陸上自衛隊のエリートと言われる空挺団員)。

慶応出身の小沢一郎氏の息子さんも、
早稲田出身で元自衛隊(海上自衛隊幹部候補生)。

早稲田と自衛隊つながりは大した話ではないが、
左派的な反小沢グループ、官僚、国民主権派的(?)な親小沢グループの中間に立って、
政権運営をしてゆけるのかもしれない。

しかし、
野田氏を代表にさせた一番大きなグループは、
やはり、反小沢グループであり、
彼らの中には左派的(反日的)思想家と、
国よりも官僚体制と省益を重視する官僚グループが背景にいる。

野田氏は、
かつて(2004年?)、
沖ノ鳥島が日本の領土であることを批判した、
唐家璇(トウカセン)中国国務委員(副首相級=外交担当)に対して、
「南沙諸島を実効支配している貴国にとやかく言われる筋合いはない」と述べた。

さらに、
尖閣諸島に中国人活動家が上陸したときに、
日本の領土であることを確認する国会決議を提案したことがある。

中国・北朝鮮寄りの色彩の強かった菅政権とは、
野田氏の色は異なるようだが…さて、はて?。

代表選において政策論議はほとんどなかったので、
野田氏がどのような国家運営ビジョンを具体的にもっているのか?
よくわからない。

ただ、
経済政策では、
与謝野馨氏らと並んで財政再建派・増税派の代表格とされているが、
この有事にあって野田政権下で増税を行うかは不明だ。

野田氏は、
かねてより、
「安全保障基本法」や「緊急事態法」の制定を主張しており、
有事と平時の違いをよく認識していると思いたい。

有事だから国民皆で増税甘受、
という火事場泥棒の主犯にならないことを祈りたい。