よく晴れた土曜日に家から車で1時間もかからない兵庫県立考古博物へぶらりと。
遺跡を模した外観が緑と青のコントラストに浮かびます。
今の特別展示は「縄文の暮らしと弥生の暮らし」
展示物は撮影しなかったので写真はありませんが、展示も多く面白かったです。意外だったのは兵庫県でも遮光器土偶が見つかっていること。東北地方だけだったと思っていただけに色々と想像が膨らんでしまいました。
駐車場までの道すがら公園の囲みに埴輪を模したモニュメントが可愛らしかったです。
5月の読書は以下の通りです。
「神国日本」 小泉八雲 読了
日本での滞在日数はそれほどでもないのに、日本についての歴史や風習、天皇制への知識など幅広く詳しいですが、時代が明治期ということもあり広告で謳っていた「マッカーサーがこの論文を読んで天皇制廃止の考えを考え直した」というのは誇大広告です。それほど天皇制についての記述は多くありません。
「新鋭望遠鏡の世界」 日経サイエンス別冊 読了
最新のジェームス・ウェッブ望遠鏡や南極のニュートリノ検出施設など期待していた記事はあったのだが、一番印象に残ったのは星を観測するための環境が年々悪化していることだ。都市の照明が年々明るく範囲が広がっていることは記事を読んでも想像の範囲だった。それに加え最近話題になっているスターリンク衛星などの低軌道の通信衛星が現在でも観測の障害になっているが、先日イーロン・マスクがぶち上げたような何十万基という衛星が打ち上げられれば、宇宙デブリの問題に加え、衛星の太陽光パネルが反射する光で地上からの観測が不可能になるらしい。
「神戸事件を読む」 熊谷英彦 読了
あの恐ろしい事件が起きてから29年。妻と交際当時家との行き帰りに被害にあった少年の首が置かれた中学校の前を通っていたので、強烈な印象がある。犯人が医療少年院を出てから出版した本は神戸市内の図書館では取扱していないので、関係する本でヒットした本を借りてみた。この本の趣旨は新聞報道や逮捕前の警察発表と取り調べ調書に食い違いがあるとして冤罪の立場をとって論旨を展開している。何が正しいのかはわからないが、後味の悪い事件である。
「JFK暗殺60年」 瀬戸川 宗太 読了
これもまた、ずっと後味の悪い事件である。先日亡くなられた落合信彦さんの著書「2032年の真実」にも詳しく書かれているが、暗殺関連の資料は2032年まで完全には公開されないが、1990年後半に公開された一部(約80万ページ)の資料をもとに色々と推理がされている。暗殺事件直後、調査を担当したウォーレン委員会が示唆しているようなリー・ハーベイ・オズワルドの単独犯などということは、現在では誰も信用していないだろう。この本では射ったのはオズワルドだが共犯(組織)がいるというもの。読後感としては落合さんの推理の方が納得感はあるが。
「山窩奇談」 三角 寛 読了
あるネットニュースを見てから「山窩」に興味を持ち、本を探して「これは」と思って読んでみたのだが、お話としては面白く。時代設定も明治〜大正期に採取された話を元に書かれているとある。ネットでも色々調べてみたが、三角が書いたものは本人がフィクションと行っているらしく、ちょっと肩透かしを食らった感じ。しかし、戸籍制度が確立、徹底される太平洋戦争後までは定住せず戸籍もない人たちがいたことは本当らしい。ただ、縄文期頃からいるというのは元々記録の無い時代の頃のことなので眉唾物だろう。
「考古学の黎明」 小茄子川歩・関雄二 編著 読了
理論の確立していない分野なので色々考え方はあるのであるが、人文学・歴史学のエポックメイキング的な著書として話題の「万物の黎明」を定本にし、世界各地の文明・遺跡をもとに都市・国家の成立の仕方は今まで言われていたように規模(人類の増加)とともに成長してきたのかどうかを日本の考古学者が論じている。
少し学者らしく捻くった(?)文章が多いが楽しめた。
「筒井康隆自伝」 筒井康隆 読了
言わずと知れた笑犬楼こと筒井康隆大先生の自伝である。90歳を過ぎてのこの記憶力、ユーモア。流石の一言。関西出身の作家であるので、出てくる地名や街の風景が見えるようで楽しい。垂水区の小堅牢は新婚時代住んでいた賃貸マンションの近くでもあり、その辺りの記述は特に親近感を持って読めた。
「鳴チョのおれにもトコトン思いっきし言わせて」
鳴瀬 喜博 再読了
図書館に予約している本が貸出可能になるまで時間があったので、読み返した一冊。改めて鳴チョも今年で77を迎えるのに、この間のBillboardでも元気に演奏されてたし。ますます頑張ってください。









