【再アップ】② 忘れられないひと | あなたの日々を感動で彩るヤスコロリのブログ

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やったことは




必ず




返ってくるぞ!




以前書いた記事をリライトして
投稿します

全5回の続きものなので
【再アップ】忘れられないひと①
から読んだ方が楽しめると思います

人名は変えてありますが
実際にあったお話です




前回のお話はコチラ
 
 

 



 











 
 
 
「ユキちゃん」と紹介されたその女性は





ショートカットのすらっとした長身で
自然な笑顔が素敵な人でした
 
 

 

話すと飾らないざっくばらんな性格で
ミツル君と同じようにオープンなところが
また魅力的でした
 
 
 


当時は女性に対して
意識しすぎてしまう
ところがあった私でしたが





ユキちゃんは私の2歳下なのに
最初から敬語を一切使わず
話してくれたので





すぐに打ち解けることが出来ました
 
 
 


どちらかといえば可愛らしい
中性的な雰囲気のミツル君と
モデルみたいな美人のユキちゃん






「お似合いの美男美女カップルだな」
そう思いました
 
  


 
ユキちゃんとはそれからしょっちゅう
顔を合わせるようになって
さらに仲良くなりました






ユキちゃんはとても
おしゃべりで
知りたがりで





私はいつも彼女からの
質問攻めにあいました
 
 


 
ミツル君もユキちゃんも
私との間にまったく
「壁」をつくらないのが
居心地が良くて
 
 


 
私は会うたびに
二人のことが好きになりました
 
 
 
 

私の中には
ミツル君は「女好き」
を公言してるけど
ユキちゃんはそれを
どう思っているんだろうか?





という素朴な疑問がありました
 
 
 
 

でも私は
「夜遊びのセンパイたち」から学んだ
「他人の恋愛関係に首を突っ込まない」
という教えを守って





とくにそのことを
二人に聞こうとは思いませんでした
 
 
 
 




 
 
 
 
ミツル君の周りに集まる人たちは
私がクラブやバーで
知り合ったオトナたちとは
また違って





「どこか素朴な」感じがして
一緒にいると「ほっと」しました
 
 


 
夜の街にいつも一人で
遊びに行っていた私は
よく行くDJバーの店長から
「サムライ」と呼ばれていました
 
 


 
私が行くと
「来たな。サムライ」
彼はそういって笑いました
 
 




もしかしたら
もともと知り合いが
いるでもない若者が
郊外の町からわざわざ出てきて





詳しくもないのに
音楽好きの常連の輪に
入ってくるのを
揶揄されていたのかも知れません
 
 
 


それでも私はそう呼ばれることが
嫌ではありませんでした
 
 
 


夜遊びをしていると
楽しいばかりではなくて
ちょっと怖かったり、傷ついたり
寂しい思いをしたり
なんてこともありました
 
 


 
昼間とは違って
人の「素」が出る夜の世界で
自分もずっと遊んできた店長は





それでもめげずに
夜な夜な現れる私に
ほんの少し
シンパシーを感じてくれているような






そんな気がしていました



 
 
 
そういうところに
出入りしている私は
ミツル君の周りの人たちからは
「ちょっと自分たちとは違う人」
と思われていたところがあって





ユキちゃんに
「アラキ君は色んなこと知ってるよね」
と言われたりすると
ちょっと優越感を
感じたりもしていました
 
 
 






 
毎晩のように
ほんとに馬鹿みたいに
寝ないで夜遊びをする中で





私は何人かの女性と
知り合ってつきあいましたが
誰とも長続きしませんでした
 
 



 
そうしているうちに私の中で
恋愛は「ゲーム化」して
深い関係よりも
スリルやただ楽しさを
追求するようになりました
 
 
 



ミツル君のコミュニティーのなかで
一人の女性に「ちょっかい」を
だしたりもしました
 
 
 


「女たらし」のミツルくんが
それに気づかなかった
はずはありませんが





私と二人で会うと
例のニコニコした笑顔で
いつものように
自然に接してくれていました
 
 
 
 


今思えば
会うたびに仲良くなっていった
私とユキちゃんの二人の会話にも
ミツル君はほんとうに無頓着でした
 
 
 


それは私のことを
友達として信用しているから






というよりも
 
 


 
「みんな自由ですからお好きにどうぞ」
 
 


 
という究極的個人主義の
スタンスだったように思います
 
 
 

 
その後の人生で
様々なタイプの「女たらし」
と呼ばれる人を見てきましたが
 
 



 
ミツル君のように
人への「執着」を
まるで感じさせない人には
一人も会ったことがありません
 
 





 
 
ある夜
私はいつものように
ミツル君の仕事場兼住居に
遊びに来ていて
その日はユキちゃんと3人でした
 
 


 
しばらく3人で飲んだ後にミツル君が
シャワーを浴びに行きました
 
 
 


私はなんとなく
(ほんとに何も考えずに)
「今度、二人で飲みにいかない?」
とユキちゃんに聞きました
 
 


 
ユキちゃんとミツル君は
とても仲が良かったので
まさかユキちゃんが
OKするとは思っていませんでした
 
 


 
ほんとになんとなく
まるで「食パン買ってきて」
ってお願いするように
その時の私は聞いたのでした
 
 
 


ユキちゃんの答えは意外にも
「いいよ」でした
 
 


 
つづく